遠方の限定|見積り調査でわかる良いコウモリ駆除業者の選び方

コウモリ駆除業者の選び方|信頼できる業者を見積り調査で見極める方法

長野県以外の方へ|「どの業者に頼めばいいか分からない」あなたへ

「山岸さんにお願いしたいのですが、実はすごく遠くに住んでいまして……」 遠方のお客様から、そんなご相談を、これまでに何度も、もう何十回といただいてきました。

本当にありがたいお話です。ただ私は、ひとつの現場に時間をかけて向き合って、さらに学術的な調査活動もしているため、対応できる地域には時間という限界があります。

無理に範囲を広げようとは思っていませんので、比較サイトや一括見積もりサイトといった流行りのサービスにすら登録をしていません。 ご紹介と地元長野県のお客様だけで、ほぼ手一杯の状況です。

それでも、「どの業者を選べばいいか分からない」「悪質なところにあたりたくない」と不安を抱えた遠方のお客様から、切実な声が届くことがあります。

ならば、プロからみた“信頼できる業者かどうか見極めるための判断軸”をお伝えするべきだと、このページを用意しました。

すべての方に当てはまる正解ではないかもしれませんが、判断のヒントにはなるはずです。遠方の方は、まず、一度読んでみていただければと思います。

夜の池に街灯や木々が反射している静かな風景の写真
コウモリの夜間調査中に撮影した池。

信頼できる業者に共通する4つの判断基準

失敗しないために|駆除業者を見分けるシンプルな方法

「信頼できる業者ってどうやって見極めたらいいんですか?」
難しそうですが、業者が見積りに来た時に、簡単にわかるポイントがあるんです。

見極めのコツは「道具・時間・答え方・対応体制」

🔍 それが、見積もり調査時の 道具時間答え方対応体制

たった4つだけで、その業者が“きちんと見ようとしているか”“責任を持とうとしているか”は、見えてきます。

動物や生き物に関わる仕事をしている人であれば、だいたいこの4つでその姿勢が伝わってくるものです。 詳しく説明していきますので、ぜひ業者さんが最初に来る見積り調査の時の参考にしてみてください。

⚠️ 以下の4つの視点は、信頼できる業者を見極めるための「最重要ポイント」です。1つずつチェックしてみてください。

見極めポイント①:道具を見れば、その人の“本気度”が見える

まず見積り調査の時に見てほしいポイントが、その業者がどんな調査機器を持ってきているかです。 サーマルスコープ、バットディテクター(コウモリ超音波検知器)、サーモグラフィカメラ、ナイトスコープ、マイクロスコープ、赤外線センサー暗視カメラなど、 “見えないものを見える化する道具”を使っているかどうか。

今の時代、調査機材の進化と普及には目を見張るものがあります。どれも安いものではないですが、専門的にやろうとすると、やはり必要です。 見積もり調査にそういった専門機器を持ってきたということは、その分野に投資し、学んできた証拠です。

目視だけで判断してしまう業者に比べて、見落としや判断ミスのリスクは大きく減ります。 もちろん、調査機材を持っていないからといってダメというわけではありません。

でも、専門の器具を持っている人のほうが、専門的な知識や経験がある可能性が高い──それは自然なことだと思います。

野外に並べられた複数の野生動物用暗視センサーカメラの写真
調査現場で使用する赤外線センサーカメラ各種。設置環境や用途に応じて使い分けている。

見極めポイント②:時間を見れば、“本当に見ようとしているか”が分かる

次に大事なのは、調査に来る時間帯です。夜行性の動物は、当たり前ですが、夕方〜夜が最も活発に活動しますよね。

たとえば、コウモリ。住宅のコウモリを調べるなら、巣から飛び出すタイミングを見られる日没前後の時間が調査に一番適しています。 これは、海外でも、コウモリ調査ガイドラインには書かれている「基本」です。

夜行性の動物の見積もりなのに、昼間の時間帯に調査に来たなら、「なぜ昼間の時間帯に調査をするのか?」をきちんと説明できる人でなければいけません。

「その動物の行動パターンに合わせた時間に調査しているかどうか」──これが、プロとして“見ようとしているか”どうかの分かれ目です。

見極めポイント③:質問の答え方で、“知識の質”が分かる

調査に来た担当者には、あらかじめ自分で調べておいた質問をひとつだけしてみてください。

  • 「この動物、何科ですか?」
  • 「この地域にはコウモリは何種類くらいいますか?」
  • 「年に何回くらい繁殖しますか?」

これは正解を求めるテストではありません。研究者によって見解が違うこともありますし、細かい数字は曖昧でもいい。

でも、「自分の言葉でスムーズに答えられるかどうか」で、その人が日頃から生き物と向き合っているかが伝わってきます。

見極めポイント④:担当体制を聞けば、“責任の所在”が見えてくる

「調査に来た人はしっかりしていたのに、施工に来たのは別の人だった」──そういった話も少なくありません。

調査と施工が別の業者だと、現場の情報が引き継がれず、誤解や見落としが生じることがあります。

だからこそ、こう聞いてみてください:
「実際の作業も、あなたが担当されるんですか?」

このときに、はっきりと説明できるかどうかがカギです。 「あなたが作業をするのか、同じ会社の人が来るのか、下請けが来るのか」を確認しましょう。

そうすれば、誰が全体の把握をして最終的な責任を持つのか。がわかります。これが「信頼できる業者」を見極める最後のチェックポイントになります。

まとめ:業者の見分け方は4つだけ。

  • ✅ 専門的な調査機材を持ってきたか?
  • ✅ 動物の生態に合った時間帯に現場を見ているか?
  • ✅ 質問にスムーズに、自分の言葉で答えてくれるか?
  • ✅ あなたは作業をしてくれるのか?

この4つだけです。

軒下に設置された木製バットハウスの写真
軒先に設置した木製のバットハウス。

結局のところ、「仕事に情熱を傾けて、その生き物の特性を理解して仕事をしているか」が大切なんです。

信頼できる業者かどうかかのポイント「持ってきた道具」「来た時間」と、「知識の質」「対応体制の説明」って、誰もが「あー、そりゃそうだね」って思うポイントだと思うんです。だから、間違ってないはずです。

ここまで読んでも、皆さんの地域で良い業者が見つからないとお困りの場合は、私へご相談ください。出張費や交通費がかかって割高になってしまいますが、それでもいいのであれば、検討させていただきます。

読んでいただき、ありがとうございました。わざわざ遠方から私のウェブサイトを見てくださるお客様へ、感謝を込めて。

良い業者さんにあたりますように。🕊️

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野生動物調査中の山岸の写真

🖊️ この記事を書いた人: 山岸 淳一(プロフィールを見る)
長野県を拠点に、野生動物・コウモリ被害の調査と対策を専門に行っています。
現場経験と研究の両方の視点から、正確で丁寧な対応を大切にしています。