山岸 淳一(YAMAGISHI Junichi)

| 氏名 | 山岸 淳一(YAMAGISHI Junichi) |
| 所属 | かわほりプリベント 代表者 |
| 出身 | 長野県塩尻市出身、松本市在住 |
| 専門分野 | ・長野県のコウモリ相の研究(特に上高地・乗鞍高原など山岳地域のクビワコウモリなど希少種コウモリ) ・建築物における野生動物の侵入メカニズム解析の研究(コウモリ・カメムシなど) ・コウモリなど野生生物の侵入防止対策製品の開発と監修 |
| 所属団体 | クビワコウモリを守る会、コウモリの会 |
| 所属学会 | 日本哺乳類学会、日本ペストロジー学会 |
| 電話 | 090-9668-1975 |
| yamagishi@kawahori.net | |
| ウェブサイト | https://kawahoriprevent.jp/ |
| 狩猟免状について | コウモリの学術研究捕獲のため、野生動物の有害鳥獣駆除のため、狩猟免許を所持。 |
実績
製品の共同開発・監修実績
- カメムシ対策製品「ムッシバリア」監修 株式会社バーテックの窓サッシの構造的弱点を補完する防虫資材(2025年12月発売)。(記事リンク)
- コウモリ対策製品の共同開発
学会発表
- 「長野県朝日村コテージにおけるカメムシ等の複合的対策:多様な専門家の連携とその効果」. 第40回日本ペストロジー学会, Gメッセ群馬, 令和6年12月3日・4日. 山岸淳一・伊藤優一・相阪国広・竹中永典・北澤伊織・今坂弘章・駒井政知・光明大樹・松葉健治. (記事リンク)
- 「コウモリの1m以下低所侵入3事例-古民家・別荘・古墳における床下・基礎・地表穴の記録と考察」. 第41回日本ペストロジー学会, 新潟市民プラザ, 令和7年11月6日・7日. 山岸淳一. (記事リンク)
発表済み論文・報文
- 「上高地にクビワコウモリを求めて」. コウモリ通信, (33): 17-25. 山本輝正・山岸淳一・峰下 耕・中村桃子・西岡真智子・神谷郊美・安藤陽子・辻 明子・大沢夕志・大沢啓子・山本優磨・黒江美紗子・坂口龍之介・前田康宏・金沢大樹 (2026). (論文記事リンク)
メディア出演・監修
- SBC信越放送ラジオ「もっとまつもと!」:レギュラーコーナー「かわほり先生の生き物万歳」を担当(毎月第4木曜日)。
- 日本テレビ系 全国ネットテレビ番組監修:コウモリの生態監修
- メディア掲載・専門家インタビュー: カインズ公式メディア『となりのカインズさん』 『犯人はどの動物? 庭や家で見つけた謎の痕跡から動物トラブルの“主”の正体を探る』(2026年4月3日公開)
講演・研修会講師の実績
3度の飯よりコウモリが好き
僕が現場でやっている事は、人間の生活空間と生きる道が重なってしまった生き物たちについて、「なるべく穏やかに出ていってもらえる道」を考えることな気がします。
屋根裏のコウモリ、壁の中のネズミ、玄関先のカメムシ、天井裏のハクビシン。どれも嫌われて、駆除の依頼がきます。でも、野生動物にも人間にも、それぞれ事情があると思うんです。
僕の仕事はその中間に立って、双方の事情を聞き、そこで生きていいのか、いけないのかを判断し、仕分けることです。
野生動物って、ちょっと困った隣人みたいなものだと思うんです。なるべく軋轢を減らして、お互いが納得できる距離をつくる——そんな無謀な研究をしています。
コウモリや動物が好きだからこそ、他の誰よりも責任を持って関わりたい。だから、調べ尽くして、現場に挑みます。
傷つけずに済む距離を模索していけば、きっといつか、人にも動物にも最良な“魔法のような対策”が見つかるはずだと、僕は本気で思っています。
なぜこの仕事をしているのか
僕が以前勤務していた長野県松本保健所の食品生活衛生課という部署は、いろいろな生き物の相談がくる場所です。
害虫、害獣、犬猫。人間と動物とのどうにもならないトラブルをたくさん見てきました。
時代の流れで、保健所業務の一部が民間委託になることに伴い僕は、「培った経験をもとに、大好きな野生動物やコウモリの仕事がしたいなあ」と、現場を求めて大手害虫害獣駆除の会社に転職をしました。
しかし、そこで待っていた現実は、僕が焦がれた野生動物の現場は、ほぼありませんでした。
大手害虫害獣駆除の仕事の多くは、実は大きな食品工場やビルの防虫管理だったんです。だって定期的な収益になるし金額も大きいですからね。考えれば当たり前です。衛生的な環境を守る大切な仕事ではありましたが、残念ながら、僕が向き合いたかったコウモリや野生動物の気配は、そこには無かった。
数年間会社にお世話になって、薬剤の使い方や検査の手法などを学ばせてもらったあと、自分の理想とする現場を求めて独立を宣言しました。
「大好きなコウモリや野生動物と仕事がしたい」
周囲からは「コウモリで飯が食えるわけがないだろう」「山岸は頭がおかしくなった」とさんざん笑われました。
それから10年以上経ちました。今、私は大好きなコウモリや生き物たちと向き合いながら、無事に生きることができています。これもすべては、独立時から応援し、支えてくださった皆さま、依頼をくださるお客様のおかげです。本当に感謝しております。
これからも皆さんの期待に応えられるように、現場と研究に精進したいと思います。
研究をしながら、現場の最前線に立ち続ける意味
生態研究・現場対策・製品開発の四位一体|野生動物対策の理論と実践する
山岳地域におけるクビワコウモリ等の生態研究(フィールドワーク)を基盤に、その知見を建築物への侵入メカニズム解明に直接繋げている点が私の独自性です。
学術的な研究データと、現場での実務的な課題を分離させることなく、以下の4つのプロセスを循環させています。
1.野生動物の生態研究(学術的基盤)
山岳地帯に生息するクビワコウモリ研究等のフィールドワークを行い、コウモリの生態や行動圏・環境選択を、科学的に解明しています。
2.侵入メカニズムの分析(理論の応用)
研究で得たコウモリや動物側の生態や習性を、建築構造における侵入経路のメカニズム研究に活用しています。
3.現場対策へ直接知見を投入(現場実装)
研究成果を自ら現場へフィードバックし、コウモリや野生動物に対する科学的な対策を、自らの手で直接実施しています。
4.製品の共同開発(社会実装)
現場での実証データと知見に基づき、メーカーと共に対策製品の共同研究・共同開発を行い、解決策を汎用化しています。
現場の最前線に立ち続ける「実効的志向」の専門家、研究者として
私は、論文やデータ分析のみで完結する研究者ではなく、現場で実際に駆除・対策を遂行する専門家であることを信念としています。
野生動物の生きた知見を単なる記録に留めず、現実に発生している課題解決に直結させること。そして、自ら現場に立ち続けることで得られる一次情報を再び研究や製品開発へと還元していくこと。
研究と現場を絶え間なく往復し続けることこそが、人間と動物たちのためになると信じています。
この記事の執筆者・監修者
山岸 淳一 (Junichi Yamagishi)
かわほりプリベント代表。長野県を拠点に、コウモリや野生動物の研究をしながら、駆除対策の依頼には直接現場で対応している。動物と人間との間に生じた曖昧な境界線を整えることが使命。研究の専門領域は、長野県に生息するコウモリの生態研究(特に上高地や乗鞍高原など山岳地帯の希少種コウモリ)と、コウモリや野生生物の住宅や建築物への侵入メカニズムの解析研究。ハウスメーカー住宅から大学病院、重要文化財、古墳まで駆除対策の実績多数。SBC信越放送ラジオ「かわほり先生の生き物万歳」(毎月第4木曜)にレギュラー出演中。三度の飯よりコウモリが好き。
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