事業者データ
| 屋号 | かわほりプリベント |
| 代表者 | 山岸 淳一(ワイルドライフオペレーター) |
| 拠点 | 長野県塩尻市片丘10387-3 |
| 所属学会 | 日本哺乳類学会、日本ペストロジー学会 |
| 資格・保険 | 狩猟免状所持、事業用賠償責任保険加入済み |
| 対応エリア | 長野県全域、山梨県・群馬県・新潟県の一部(詳細ページ) |
対応可能な野生生物リスト
- 哺乳類:コウモリ全種、ハクビシン、ネズミ全種、イタチ、テン、アライグマ、ムササビ等
- 鳥類:ドバト、ツバメ、カラス、スズメ、キツツキ等
- 昆虫・多足類:カメムシ、ハチ、ムカデ、ヤスデ等
- 寄生・吸血生物:トコジラミ、ダニ類。野生動物や鳥類に寄生するダニ・ウイルス・細菌全般
対応可能な業務
■ 現場調査・施工
- 調査、診断(種類の調査、被害診断)
- 駆除・対策(追い出し、捕獲、清掃、消毒など)
- 侵入防止工事(専用資材による隙間封鎖)
- 付帯工事(上記に伴う内装・外壁修繕、塗装、リフォーム、足場設置)
■ 専門知見の提供・技術協力
- 製品開発の協力(対策資材の共同開発や監修など)
- 現場動画・画像データ、記事の提供および販売
- 研修会等の講師
- テレビ番組、ネット記事などの監修
■コウモリに特化したコンサルティング
- コウモリ被害の個別オンライン相談(遠方の方で一般住宅向け)
- コウモリの生態を学びたい業者向けの研修(害虫・害獣駆除会社、リフォーム会社、塗装店などBtoB)
解決プロセス
- 現地診断
生物の種類と痕跡、動きと建物の構造を診て、侵入メカニズムを特定します。 - 戦略提示
その家にとって、最善の対策を見極め、方法と期間と費用を説明します。 - 直接施工
責任を持って現場に入り、対策を施します。 - 完了確認
デジタル機器を用い、被害が収まったことを確認して引き渡します。
かわほりプリベントの事業の目的
野生動物と人間が、お互いに傷つかない境界線を作ること
長野県塩尻市・松本市を拠点に、野生生物の対策を事業としている、かわほりプリベント代表の山岸淳一です。
私の仕事は、ただ力任せに動物を追い出したり、見つけた隙間をすべて塞いだりすることではありません。
家には家の事情(構造や通気の必要性)があって人間が住み、動物には動物の事情があってそこにいます。お互いの距離が近くなり、重なり合ったときに、軋轢がおきます。
これを解決することは、簡単なことではありません。双方の事情を聴く必要があります。
例えば、コウモリの場合。
コウモリの種類を特定して、日中のねぐらなのか、夜間のねぐらなのかを見極め、日中のねぐらであれば、メス集団の繁殖コロニーなのかそれともオス単独ねぐらなのかを把握して、立地や構造から、なぜコウモリがそこにいるのかを聴く。
そして住宅の主であるお客様からは、なにが悩みで、何に困っていて、どこまで許容できるのかを聴く。
そうして、双方の事情を聴いたうえで、一番良い着地点を考えて作戦を立案し、対策をしていきます。
現場によっては、「見えない隙間」を徹底的に探さなければならないこともあれば、逆に「見えている隙間でも、家の利便性や構造を考えてあえて閉鎖しないほうがよい」と判断することもあります。
マニュアル通りの一律な施工ではない、そこにいる動物と、人間と人間が住む建物、そして対策をする人間の知見と技術、これらが揃って、はじめて始まるのです。だから、1日で終わる仕事もあれば、3ヶ月かける仕事もあります。
核心の技術:フィールドワークから社会実装へのサイクル
1. 地元信州の山岳地域のコウモリ調査(野生動物の生態研究フィールドワーク)
私の技術の根底には、地元信州の山岳地域におけるクビワコウモリなどの希少性コウモリの生態研究(フィールドワーク)があります。
大自然という厳しい環境下で野生動物がどう生き、それらが建物とどう関係しているのか。一次情報として肌で掴み、研究を重ねています。
発表済み論文:「上高地にクビワコウモリを求めて」. コウモリ通信 (33): 17-25. 山本輝正らと共著
関連ページ: 論文記事リンク / J-GLOBAL掲載ページ
2. 生物の建築物侵入メカニズムの解明
山でのフィールドワークで得た生態の知見をベースに、「なぜ、どこに、どんな風に、野生動物は建築物に侵入するのか」という侵入メカニズムを研究しています。
動物の行動動機と、建物の構造(隙間や通気)が重なる因果関係を科学的に解析し、ある時は個人研究で、ある時は建築士やメーカーと共同で研究し、成果を学会で発表しています。
学会発表:「コウモリの1m以下低所侵入3事例-古民家・別荘・古墳における床下・基礎・地表穴の記録と考察」. 日本ペストロジー学会大会プログラム・抄録集 41st: 46.
関連ページ: 論文記事リンク / J-GLOBAL掲載ページ学会発表:「長野県朝日村コテージにおけるカメムシ等の複合的対策: 多様な専門家の連携とその効果」. 日本ペストロジー学会大会プログラム・抄録集 40th: 55.
関連ページ: 論文記事リンク / J-GLOBAL掲載ページ
3. 対策工法・技術として実際の現場へ投入
解明した侵入メカニズムを基に、独自の対策工法や技術を確立し、実際の現場へ投入しています。
現場は、ひとつとして同じものはありません。野生動物の種類、建物の工法、築年数と劣化具合、外壁の種類、立地、そしてお客様の望む未来……。
これら状況を解決するため必要なのものが、私の「勘」です。勘とは、適当な当てずっぽうではなく、これまでの膨大な研究データと現場経験を私の脳がパターン認識した結果の科学的な推測です。
これはフィールドへ出て研究して現場で実行するからこそ研ぎ澄まされるものです。
4. 講演、製品監修、メディアを通じた社会実装
現場で磨かれた生きた知見は、個別の現場にとどめず、社会全体の防除技術の底上げとして還元(実装)しています。
既存の資材で対応できない課題に対しては、メーカー(株式会社バーテック等)と連携して独自の対策製品を共同開発して汎用技術として供給。(外部リンク:メーカープレスリリース)
また、講演や教育研修として、特別な管理が必要な宿泊施設に対してはトコジラミなど対策講演(北アルプス山小屋組合の記事)や、薬剤師会に向けた「動物行動学や生態を考えた、効果ある殺虫剤の選び方と使い方」の講演を実施しています(宮崎県薬剤師会研修会講師担当の記事)。
記事の執筆や監修(外部リンク:となりのカインズさん記事)、テレビ・ラジオ(日本テレビ系、SBC信越放送等)を通じた番組出演、野生動物の動画や画像の提供まで、現場目線での専門的な知見提供を幅広く行っています。
直接対応のスタンス:技術の判断は外注しない
現場の調査、侵入メカニズムの特定、閉鎖するか否かの技術的判断、そして危険を伴う高所作業そのものは、すべて私、山岸淳一が直接責任を負っています。
足場設置など物理的な安全管理が必要な際は、私の理念を理解してくださる専門の職人と連携しますが、技術の要となる現場の指揮・実行を他人に丸投げすることはありません。私の経験と研究に基づくパターン認識は、外注できないからです。
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この記事の執筆者・監修者
山岸 淳一 (Junichi Yamagishi)
かわほりプリベント代表 / クビワコウモリを守る会所属。長野県在住。専門領域は、長野県の山岳性コウモリの生態研究と、コウモリや野生動物の建築物への侵入メカニズムの解析。日本哺乳類学会・日本ペストロジー学会に所属。コウモリの低所侵入メカニズムや上高地でのコウモリ調査は、国の学術データベース(J-GLOBAL)にも登録されている。長野県を拠点に、コウモリや野生動物の生態研究と、直接現場に赴く駆除・防除対策を両立している。ハウスメーカーから大学病院、古墳まで対策実績多数。動物と人間との間に生じた曖昧な境界線を整えることが使命。SBC信越放送ラジオ「もっとまつもと」内コーナー「かわほり先生の生き物万歳」(毎月第4木曜日16:20~)レギュラー出演中。三度の飯よりコウモリが好き。
