山岸 淳一(Junichi Yamagishi)

| 所属 | かわほりプリベント 代表者 |
| 出身 | 長野県塩尻市出身、松本市在住 |
| 専門分野 | コウモリ・野生動物・害虫対策の専門家 |
| 所属団体 | クビワコウモリを守る会、コウモリの会 |
| 所属学会 | 日本哺乳類学会、日本ペストロジー学会 |
| 電話 | 090-9668-1975 |
| yamagishi@kawahori.net | |
| ウェブサイト | https://kawahoriprevent.jp/ |
3度の飯よりコウモリが好き
僕が現場でやっている事は、人間の生活空間と生きる道が重なってしまった生き物たちについて、「なるべく穏やかに出ていってもらえる道」を考えることな気がします。
屋根裏のコウモリ、壁の中のネズミ、玄関先のカメムシ、天井裏のハクビシン。どれも嫌われて、駆除の依頼がきます。でも、野生動物にも人間にも、それぞれ事情があると思うんです。
僕の仕事はその中間に立って、双方の事情を聞き、そこで生きていいのか、いけないのかを判断し、仕分けることです。
野生動物って、ちょっと困った隣人みたいなものだと思うんです。なるべく軋轢を減らして、お互いが納得できる距離をつくる——そんな無謀な研究をしています。
コウモリや動物が好きだからこそ、他の誰よりも責任を持って関わりたい。だから、調べ尽くして、現場に挑みます。
傷つけずに済む距離を模索していけば、きっといつか、人にも動物にも最良な“魔法のような対策”が見つかるはずだと、僕は本気で思っています。
なぜこの仕事をしているのか
僕が以前勤務していた長野県松本保健所の食品生活衛生課という部署は、いろいろな生き物の相談がくる場所です。
害虫、害獣、犬猫。人間と動物とのどうにもならないトラブルをたくさん見てきました。
時代の流れで、保健所業務の一部が民間委託になることに伴い僕は、「培った経験をもとに、大好きな野生動物やコウモリの仕事がしたいなあ」と、現場を求めて大手害虫害獣駆除の会社に転職をしました。
しかし、そこで待っていた現実は、僕が焦がれた野生動物の現場は、ほぼありませんでした。
大手害虫害獣駆除の仕事の多くは、実は大きな食品工場やビルの防虫管理だったんです。だって定期的な収益になるし金額も大きいですからね。考えれば当たり前です。衛生的な環境を守る大切な仕事ではありましたが、残念ながら、僕が向き合いたかったコウモリや野生動物の気配は、そこには無かった。
数年間会社にお世話になって、薬剤の使い方や検査の手法などを学ばせてもらったあと、自分の理想とする現場を求めて独立を宣言しました。
「大好きなコウモリや野生動物と仕事がしたい」
周囲からは「コウモリで飯が食えるわけがないだろう」「山岸は頭がおかしくなった」とさんざん笑われました。
それから10年以上経ちました。今、私は大好きなコウモリや生き物たちと向き合いながら、無事に生きることができています。これもすべては、独立時から応援し、支えてくださった皆さま、依頼をくださるお客様のおかげです。本当に感謝しております。
これからも皆さんの期待に応えられるように、現場と研究に精進したいと思います。
専門性の3本柱
現場(実務)
建物構造を科学的に分析し、侵入経路を特定封鎖。独自技術で対象を駆除する。
研究(探究)
- 日本ペストロジー学会等での発表。
- アブラコウモリ・クビワコウモリの生態調査。
- 対策資材の開発(コウモリ対策製品をメーカーと共同研究開発、監修、技術顧問)
教育(普及)
- 山小屋、旅館組合、保健所、ホテルチェーンリゾート等でのトコジラミ技術指導・講演活動。
- メディア、イベント出演による、コウモリや野生動物対策についての講演講師
実績
製品・研究実績
- カメムシ対策製品「ムッシバリア」監修 株式会社バーテックの窓サッシの構造的弱点を補完する防虫資材(2025年12月発売)。
- コウモリ対策製品の共同開発 ワンウェイバルブやナイトルースト対策製品。株式会社バーテックから2026年発売予定。
- 長野県上高地乗鞍高原のコウモリ類の研究
学術発表
- 第40回 日本ペストロジー学会(2024年12月):一級建築士・伊藤優一氏らと共同で、木造コテージのカメムシ侵入の構造と対策手法について発表。
- 第41回 日本ペストロジー学会(2025年11月):「コウモリの1m以下低所侵入3事例」として、古民家・別荘・古墳における床下等の侵入記録を研究発表。
メディア出演・講師実績
- SBC信越放送ラジオ「もっとまつもと!」:レギュラーコーナー「かわほり先生の生き物万歳」を担当(毎月第4木曜日)。
- 日本テレビ系 全国ネットテレビ番組監修:コウモリの生態監修。
- 松本保健福祉事務所 研修会講演:山小屋におけるトコジラミ防虫対策の講演(2024年・2025年)。
- 法人研修実績:観光旅館組合、有名リゾートホテル(星野リゾート等)での研修会講師。
- コウモリフェスティバル2025(2025年9月):現場視点から考える高断熱住宅のコウモリ侵入リスクと共存への課題について講演。
この記事の執筆者・監修者
山岸 淳一 (Junichi Yamagishi)
長野県を拠点に活動する「野生動物の仕分け屋」。かわほりプリベント代表。動物と人間との曖昧になった境界線を整えることを使命とし、重要文化財から一般宅まで実績多数。SBC信越放送「もっとまつもと!」にレギュラー出演中。三度の飯よりコウモリが好き。
コウモリ記事一覧
-
用語集
コウモリと法律|鳥獣保護管理法・レッドリスト・天然記念物・賃貸物件での対策ガイド
-
コウモリ対策と研究
コウモリスプレーはなぜ効かないのか?動物行動学と論文から忌避剤の効果と限界を解説
-
コウモリ対策と研究
コウモリの臭い・匂いは情報の記憶だった|なぜ毎日糞掃除しても戻るのか?論文から紐…
-
コウモリ対策と研究
長野県のコウモリ全19種一覧|生態・レッドリストから住宅被害の対策まで専門家が解…
-
コウモリ対策と研究
昼間のコウモリはどこにいるのか|居場所と隠れ家を解説
-
論文解説
ヤマコウモリでみるエコーロケーションの限界と「盗聴」戦略|コウモリ論文読み解くシ…
-
用語集
コウモリの爪とは何か?|専門家が教える定義と現場考察シリーズ6
-
野生動物・害獣対策
野生動物のフンで探す|家の庭、ベランダ、外壁、天井裏の痕跡で見分け方
-
論文解説
コウモリはどうやってねぐらに戻り、家を見つけるのか?|コウモリ論文読み解くシリ…
-
コウモリ対策事例
【長野県の施工実績】安曇野市穂高|木造住宅の妻飾り通気から天井裏へ侵入していたコ…
-
コウモリ対策事例
【長野県の施工実績】上田市塩田平|外壁通気口から10年続いた100頭のコウモリ侵…
-
論文解説
遺伝子のスイッチが描く「飛行の設計図」|コウモリ論文読み解くシリーズ
-
論文解説
大寒冷期を「体のハイテク化」で突破せよ!|コウモリ論文読み解くシリーズ
-
コウモリ対策と研究
アブラコウモリ(イエコウモリ)の生態|家に来る理由・行動パターン・基本データ
-
コウモリ対策と研究
コウモリの尿で外壁塗装が白く汚れる原因|駆除対策の専門家が語る科学的メカニズム
-
用語集
コウモリの出巣(しゅっそう)とは何か?|専門家が教える定義と現場考察シリーズ1
-
用語集
アブラコウモリの冬眠とは何か?|専門家が教える定義と現場考察シリーズ2
-
用語集
コウモリの鳴き声(ソーシャルコール)とは何か?|専門家が教える定義と現場考察シリ…
-
用語集
コウモリの日中休眠とは何か?|専門家が教える定義と現場考察シリーズ4
-
用語集
コウモリのナイトルーストとは何か?|専門家が教える定義と現場考察シリーズ5
-
コウモリ対策と研究
コウモリ尿「強酸性説」のデマと、それに伴う化学事故のリスクについて/糞尿清掃・…
-
コウモリ対策と研究
コウモリの糞の消毒方法。見つけた時のための、安全な掃除手順
-
学会発表・専門家としての活動報告
【学会発表】「コウモリは低い場所から建物に侵入するのか?」実証研究を発表へ
-
コウモリ対策と研究
コウモリフェスティバル2025講演報告:現場専門家が提言する『高断熱住宅のコウモ…
-
コウモリ駆除対策の実例
茅野市の高断熱住宅で発生したコウモリ被害と駆除対策事例
-
野生動物・害獣対策
野生動物の音で探す|天井裏・壁の中の物音と鳴き声
-
忌避剤・薬剤・製品の検証と実態
動物の臭い、最前線──キツネのサインに怯えるネズミ、進化が刻んだ本能と忌避剤の現…
-
コウモリ対策と研究
長野市豊野のコウモリ駆除事例|壁のカサカサ音と室内出現の原因を徹底解説【写真あり…
-
コウモリ対策と研究
【実物写真】コウモリ寄生虫図鑑|ダニ・ノミ・トコジラミの違いと健康被害
