長野県上田市の塩田平エリアの住宅にコウモリが大量に住みつき、室内へコウモリが現れることもしばしば。
現地調査で外壁通気口から約10年にわたり100頭ほどが侵入していることが判明。かわほりプリベントが科学的な根拠に基づき、解決した実際の施工記録です。
上田市のコウモリ駆除・対策|生息環境で異なる二つの相談集中エリア
上田市は長野県内でもコウモリ被害の相談が集中する地域ですが、生息環境によって大きく二つのエリアに分かれます。
1.ため池が支える「塩田平」周辺のアブラコウモリ生息圏
今回対応した別所温泉、塩田町、神畑、小泉、上田原といった塩田平周辺は、ため池が多い影響から、アブラコウモリの相談も突出して多い地域です。
餌となる昆虫が豊富にあるため、コウモリ側の生息密度が極めて高く、一軒の建物に100頭規模の巨大な群れ(コロニー)が定着してしまうケースが多発しています。このエリアでは「たまたま数匹いる」レベルではなく、構造的な隙間があれば、すぐに大規模な住み着きに発展するリスクを孕んでいます。
2.上田市街地中心とした千曲川・国道・高速道路ラインのコウモリ生息圏
次に多いのが上田駅周辺や信濃国分寺付近など、千曲川と高速道路が並行するラインです。市街地や国道、高速道路の夜間照明の光に誘引される虫を追い、アブラコウモリに加えて、中型種のヒナコウモリの相談が多いエリアです。
築25年住宅のコウモリ対策|10年続く室内侵入と外壁汚染

今回の現場は、ため池の多い塩田平エリアに位置するメーカー製木造住宅でした。
お客様は10年以上前から、数年に一度の頻度でコウモリが室内に出現することに悩まされていました。
「窓からの迷い込みだろう」と考えておられましたが、実際には外壁に白い尿シミと糞が大量に蓄積し、事態は深刻化していました。
コウモリ駆除業者の専門調査|予測を覆す100頭以上の生息を確認
暗視カメラおよびサーマルカメラによる精密調査の結果、侵入口は外壁上部と軒天の角にある、わずか7〜8ミリの通気口であることが判明しました。
夕方の調査では、一つの面から次々とコウモリが這い出てくる様子を確認。建物全体で約100頭のアブラコウモリが壁内や天井裏に生息していると断定しました。

科学的根拠|「音の指紋」が引き起こす再発のメカニズム
みなさん多くの方がまずホームセンターなどでコウモリ忌避スプレーや嫌がる匂いなどの製品を試して、失敗し、悪化させます。なぜ駆除スプレーだけでは解決しないのか。これには科学的な理由があります。
コウモリは暗闇でも「音の響き」を頼りに、数センチの狂いなく場所を特定する驚異的な能力を持っています。建物の隙間は、壁の形や材質が作り出す固有の音によって、まるで音の指紋(エコー・シグネチャー)のようにコウモリの記憶に刻まれています(Vanderelst 2016)。
10年以上も利用された場所は、彼らにとって安心に繁殖できる、安住の地です。一時的にスプレーを吹いても、彼らの脳内地図に従って必ず戻ってきてしまいます。
再発を根本から防ぐには、コウモリ専用の機器で建物内から追い出し、物理的に侵入経路を遮断することが不可欠です。
コウモリの認知マップへ「安住の地へはもう戻っても入れない」と認識させるしかありません。
コウモリ駆除の施工工程|独自改良デバイスによる追い出し
安全かつ確実な施工を行うため、以下の工程を実施しました。
足場設置と暗視カメラ記録
高所の精密作業のため足場を設置。被害調査と隙間から這い出てくる個体を映像で記録し、お客様へ現状を提示しました。

独自改良の一方向脱出デバイスの設置
米国製のコウモリ専用一方通行バルブを日本の住宅構造に合わせて独自に改良した機器を設置。約1週間かけて、すべてのコウモリを自発的に自然に退去させました。世界標準の手法です。
コウモリ退去の確認と清掃・除菌
コウモリがいなくなったことを確認後、換気ガラリの上などに堆積した大量の糞を洗浄・除去。10年分の糞尿により金属金具が錆び、穴が開いている深刻なダメージを確認しました。

ガス薬剤による空間消毒
壁内や天井裏、通気層の隅々まで専用のガス消毒薬を届け、コウモリ寄生虫やダニ・ノミなど人間とペットへの衛生リスクを完全に排除しました。

侵入経路の物理的閉塞
再侵入を防ぐため、すべての通気口を専用資材で精密に閉塞。住宅の健康に不可欠な「通気性能」を損なわない資材を選定し、施工しました。
上田市住宅の工事の結果|プロのコウモリ対策により駆除完了
100頭規模のコロニーを建物から完全に追い出し、再侵入の経路をすべて断ち、寄生虫ダニの対策も実施。これでコウモリの問題は、無事解決にしました。
お客様からは「もう部屋にコウモリが出てくる心配がなくなり、10年越しの不安が解消された」との評価をいただきました。
上田市でコウモリでお困りの方は、かわほりプリベントの山岸淳一へ、ぜひご依頼ください。
野生動物と人間の「境界線」を整える専門家として
今回の事例のように、コウモリ対策は、コウモリを知りつくした専門技術が必要です。私は「野生動物の仕分け屋」として、科学的根拠に基づき、曖昧になった人間と動物の境界線を物理的に再構築します。
かわほりプリベントの専門性と実績
- 研究・学術活動
- 日本ペストロジー学会にて「コウモリの低所侵入事例」等の研究発表を行い、常に最新の知見を現場にフィードバックしています。
- 製品開発
- 株式会社バーテックと共同で、窓サッシの弱点を補完する防虫資材「ムッシバリア」の監修や、コウモリ対策製品の共同開発を行っています
- 講演メディア活動
- 松本保健福祉事務所でのトコジラミ講演や、SBC信越放送「もっとまつもと!」でのレギュラー解説を通じ、正しい野生動物対策の普及に努めています。
事業概要
| 項目 | 内容 |
| 屋号 | かわほりプリベント |
| 代表者 | 山岸 淳一(ワイルドライフオペレーター) |
| 所在地 | 長野県塩尻市片丘10387-3 |
| 電話番号 | 090-9668-1975 |
| 所属学会 | 日本哺乳類学会、日本ペストロジー学会 |
| 主要取引先 | 信州大学、信州大学医学部附属病院 等 |
上田市近郊のコウモリ駆除業者をお探しの方へ
本事例の上田市に隣接する東御市、坂城町、青木村、長和町、立科町、松本市などの周辺エリアでも同様の調査・対策を行っています。
長野県全域、新潟県の一部、山梨県の一部、岐阜県の一部で対応しております。
営業エリア
松本市、塩尻市、安曇野市、大町市、池田町、松川村、白馬村、小谷村、麻績村、生坂村、山形村、朝日村、筑北村、木曽町、上松町、南木曽町、木祖村、王滝村、大桑村
諏訪市、岡谷市、茅野市、伊那市、駒ヶ根市、飯田市、下諏訪町、富士見町、原村、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村、松川町、高森町、阿南町、阿智村、平谷村、根羽村、下條村、売木村、天龍村、泰阜村、喬木村、豊丘村、大鹿村
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新潟県:妙高市、上越市、糸魚川市、柏崎市、十日町市、長岡市、小千谷市
山梨県:北杜市、甲府市、韮崎市、甲斐市、笛吹市
岐阜県:飛騨市、高山市
💡 この記事の科学的根拠(参考文献)
Vanderelst, D., et al. (2016) “Place recognition using batlike sonar” eLifehttps://elifesciences.org/articles/14188
この記事の執筆者・監修者
山岸 淳一 (Junichi Yamagishi)
長野県を拠点に活動する「野生動物の仕分け屋」。かわほりプリベント代表。動物と人間との曖昧になった境界線を整えることを使命とし、重要文化財から一般宅まで実績多数。SBC信越放送「もっとまつもと!」にレギュラー出演中。三度の飯よりコウモリが好き。
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上田市のコウモリ駆除でよくある質問
塩田平エリアに点在する「ため池」が、コウモリの餌となる昆虫の膨大な発生源となっているためです。
上田市の中でも、特に別所温泉や塩田町を含む「塩田平」と、千曲川沿いから高速道路までの「市街地・幹線道路沿い」は、県内屈指の相談集中エリアです。豊かな水辺環境がコウモリの生息密度を押し上げ、一軒の住宅に100頭規模の巨大コロニーが形成される要因となっています。
コウモリが「音の指紋(エコー・シグネチャー)」によって、その建物を「確定した目的地」として記憶しているからです。
スプレーの匂いは一時的な嫌がらせにはなりますが、彼らの脳内地図に刻まれた目的地を消去することはできません。
コウモリは住処への執着心は非常に強く、匂いに慣れるか、効果が切れた瞬間に必ず戻ってきます。根本解決には、物理的な侵入経路の遮断が不可欠です。
はい、わずか7mmの隙間があればアブラコウモリは容易に侵入します。
一般的に1.0〜1.5cmの隙間を好みますが、実務上の調査では「7〜8mm」の通気口から出入りする個体を何度も確認しています。
「この穴は小さいから大丈夫」という主観的な判断は危険です。指一本入らないような隙間でも、専門の暗視カメラ等で確認すると主要な侵入口になっているケースが多々あります。
糞の物理的除去に加え、専用のガス薬剤(燻蒸)による空間消毒を徹底します。
単なる清掃では、通気層や天井裏の隅々に残ったダニ・ノミ、病原菌を排除できません。当サービスでは専用デバイスで薬剤を届け、目に見えない衛生リスクを完全にリセットします。これにより、駆除後に発生しやすいペットや人間への二次被害(吸血やアレルギー)を未然に防ぎます。
最も分かりやすい違いは「大きさ」です。 アブラコウモリに比べ、ヒナコウモリは一回り大きいです。
それとヒナコウモリの被害を訴えるお客様は、鳴き声がうるさいとおっしゃる傾向があります。
私のYouTubeチャンネルでは、実際のヒナコウモリの鳴き声をショート動画で公開していますので、ご自宅の騒音と比較してみてください。種によって好む隙間や生態が異なるため、正確な識別が確実な防除への第一歩となります。
その可能性が極めて高いです。
「開いた窓から偶然入る」というケースは、実は非常に稀です。室内出現のパターンの多くは、壁内や天井裏に住み着いている個体が、ダウンライトの隙間や壁の接合部から、うっかり室内側へ迷い出てしまうものです。
一度でも室内で見かけた場合は、すでに建物全体に被害が広がっているサインと捉えるべきです。


