コウモリが棲み着いている寺社の天井裏。複雑な木組み構造の奥にコウモリが潜む、暗い屋根裏空間の現場写真

長野県の希少種コウモリの生態を研究し、 建築物への侵入メカニズムを解析する専門家。

かわほりプリベントは、科学的な理論と技術であなたの家でコウモリの対策を行います。

この記事は、長野県でコウモリ被害に直面している方へ向けた、網羅的な解説ページです。

私は長野県で山岳地域のコウモリの調査研究を行いながら、コウモリと建築物の解析研究をして、自ら現場で対策工事を行っています。

この記事には、コウモリの侵入メカニズムから、あなたの家がコウモリに狙われる理由、被害のパターン、業者に依頼するべき目安、実際の費用まで、必要な情報をすべて載せているため、かなりの長文です。

できるだけ実際の現場や被害の写真を載せましたが、ご自宅で今何が起きているのか、次にどう行動すべきかを判断する材料としていただければと思います。

コウモリのフンかどうかを、写真で見分ける方法。

コウモリの糞か否か、判別するときに参考にしてほしいのは「糞の形」と「糞があった場所」です。

コウモリの糞の形と色を写真で見てみると

全体的に細く黒っぽいですが、長さや色もよく見ると違いがあることがわかります。

複数のコウモリの糞。形は細長いものや少し曲がったもの、色も真っ黒から焦げ茶色など、多様である様子。

コウモリの糞の拡大写真

長い糞は、捻じれがあることがわかります。そしてなにより、主食である昆虫の破片が混ざっているのがわかりますか?これが光をきらきらする理由なんです。

コウモリの糞の拡大写真。捻じれがあり、ゴツゴツとした表面には食べた昆虫の殻や羽が混ざって光を反射している。

コウモリの糞が見つかりやすい住宅マップ

基本的にコウモリの糞が見つかる場所には2通りあると思ってください。

・コウモリが住み着いていて、出入りしている場所又はその直下

・コウモリが夜に休憩している場所の直下

コウモリの糞があったら、その上を見てください。

コウモリの糞(ふん)が見つかりやすい家屋の場所を解説した図解イラスト。天井裏、通気口、外壁、玄関、窓サッシ、ベランダ、エアコン室外機の7つの点検ポイントを紹介。

まず、コウモリ被害には2つのタイプがある。建物内へ住みつく被害と、外壁にぶら下がる被害。

建物内部への住み着きか、外壁への飛来か、あるいは両方か。
コウモリ対策は、フェーズを正確に特定することから始まります。
長野県上田市の住宅天井裏に堆積したアブラコウモリの糞(コロニー跡)
コウモリが建物の中に住み着いている
天井裏、外壁の内、通気口などの建物内を昼間のねぐら(デイルースト)として、人間とコウモリが同じ建物で一緒に住んでいる状態です。

主要なサイン:
音: 日没後や明け方のガサガサ、パサパサという移動音。
臭: 雨の日などに特定の場所で臭う。
塵: ダスト化した糞によるアレルギーや健康被害。
虫:コウモリの寄生ダニによる虫刺されがある。
現:室内にコウモリが現れたことがある。
長野県長野市の建物の軒下で休憩するアブラコウモリの群れ(ナイトルースト)
コウモリが夜に外壁へ飛来してぶら下がっている
ベランダや玄関などの外壁軒下に夜になるとやってきて、夜間の休息場所(ナイトルースト)として利用している状態。
朝には姿はないが、フンだけで落ちている状況。

主要なサイン:
痕: 玄関先や外壁やベランダに細長いフンがある。
汚: 外壁塗装に尿による雨だれ模様の汚れシミがある。
声:キーキー、チッチッという声が外壁から聞こえる。

コウモリが室内・部屋に現れだしたら、被害の進行(重症化)のサイン

室内へコウモリが現れたら、要注意です。
あなたの家の内部、天井裏や壁の中にいるコウモリの数が増えてきたサインです。
窓や網戸から入ってきたのではありません。
前からその家の中に住み着いていて、うっかり室内へ出てきちゃったパターン」です。
そういう家は、もうそれなりの数のコウモリが建物内に住んでいます。
長野県原村の住宅室内を飛行するウサギコウモリの記録写真。室内の照明付近を旋回する様子を捉えた、コウモリの建物侵入の実態を示す証拠。

室内を飛ぶコウモリ

コウモリが室内へ現れたら慌てずに、部屋を暗くして窓をあけて、コウモリが出ていくように誘導しましょう。
その後に、コウモリが天井裏や壁の中に住み着いていないか確認しましょう。
長野県安曇野市の住宅で発見された、カーテンにぶら下がった状態のアブラコウモリの死骸。室内への侵入と被害を示す現場写真。

カーテンにコウモリ

コウモリは室内に現れると、生きていても死んでしまっていても、よくカーテンのヒダヒダで発見されます。

コウモリは、なぜあなたの家ばかりを狙うのか?立地と住宅構造で考察

コウモリがあなたの家ばかり来る理由は、様々な研究から推察ができます。
かわほりプリベントに相談が多い家のパターンと特徴の6選。
凹凸のあるタイル調の外壁と、その下の水切り板金の上に落ちている複数個の細長いコウモリのフン。背景にはコウモリが飛来しやすい開けた庭(オープンスペース)が写っている。

家の前の空間が、開けている。

アブラコウモリは、四方を建物で囲まれた家より、前が開けている家の相談が多いです。これはアブラコウモリがオープンスペースで好んで餌を取る習性と出入り時の飛び方が関係しています。
家の前が、空き地、田んぼや畑、駐車場、お隣さんの広い庭など、コウモリが飛びやすい広さがありませんか?

アブラコウモリの生態については、こちらの記事で詳しく解説しています。執筆記事:アブラコウモリ(イエコウモリ)の生態|家に来る理由・行動パターン・基本データ
住宅街のすぐ目の前にある、水が張られた田んぼと用水路の風景。このような水場はコウモリのエサとなるユスリカなどの昆虫が大量に発生するため、絶好の狩場(エサ場)となることを示している。

家の近くに、水場がある。

日本本州に住むコウモリの食性は、昆虫食です。川や水場の近くで餌をよくとります。これは餌となる虫が水場で豊富に発生することと関係しています。
家の近くに、川、池、田んぼ、用水路などありませんか?
3×3に区画された住宅街のジオラマ図解。コウモリの飛来ルートの目印(ランドマーク)になりやすい四隅の角の家だけにコウモリが集中し、「ナイトルースト被害」が発生している様子を視覚的に表現している。中央や内側の家には被害が発生していない。

新たに造成された住宅街なら、角の家。

住宅街で、角の家はコウモリにとって目印(ランドマーク)になりやすい傾向があります。
これはコウモリと超音波利用の特性が関係しています。
家の立地は、角地ではありませんか?
ザラザラとした横引き模様の凹凸がある白い外壁と、その直下にある茶色い段差(幕板)に散乱している大量のコウモリの黒いフン。

外壁がザラザラ、凹凸、タイル。

コウモリは凹凸がある外壁を好む傾向があります。特に吹き付け、レンガ、タイル、横引きの塗装などは、大好きです。
外壁がツルツルならコウモリが来ないというわけではありません。しかし、ザラザラしていたり、凹凸がある外壁のほうが被害が多いです。
外壁は、ざらざらしていませんか?

外壁の尿被害について詳しく解説した記事はこちら→コウモリの尿で外壁塗装が白く汚れる原因|駆除対策の専門家が語る科学的メカニズム
左右の壁と天井に囲まれ、奥まった構造になっている現代的な日本の住宅の玄関ポーチ。上部の角に深い影ができており、コウモリが風雨や外敵から身を隠しやすい環境になっている様子。

玄関が、奥まっていたり、3方を囲んだ構造

「玄関にコウモリが夜にきてぶら下がって、糞を落とすのです。」こういう相談の家は、玄関が奥まっていたり、玄関が囲まれて薄暗くなっていることが多いです。
玄関、少し奥まっていませんか?
屋根瓦の上に大量に蓄積したコウモリの黒いフンと白っぽい尿の汚れ。コウモリはこれらのフンや汚れの匂いを「安全な場所の目印」として認識するため、掃除せずに放置すると仲間を呼び寄せる原因になる。

コウモリの汚れやフンがついたまま

コウモリは匂いで仲間を認識して、ねぐらについた臭いで、安全な場所かどうかも識別しています。
コウモリにとって、フンや汚れの臭いは、安心の記憶、仲間の記憶です。外壁や瓦のコウモリの汚れやフン、取り除いていますか?

コウモリの臭いについての記事はこちら→コウモリの臭い・匂いは情報の記憶だった|なぜ毎日糞掃除しても戻るのか?論文から紐解く理由と対策

コウモリ駆除対策が「必要な家」と「様子を見てもいい家」

コウモリ被害があるからといって、必ず対策や駆除が必要なわけではありません。
実際に私に相談がくるお客様のうち2割は、対策や駆除が不要なケースです。
まずは、あなたの家が「対策したほうがいいケース」かどうかを、チェックしましょう。

コウモリ対策の必要性を検討する3つのポイント

コウモリによる3つの被害リスクの解説図。コウモリの糞によるアレルギーやダニの発生(健康被害)、騒音や清掃ストレス(精神的被害)、外壁や断熱材の汚染・損傷(住宅の実害)を示したインフォグラフィック。
コウモリ対策を検討する際の3つの重要ポイント:健康被害、精神的被害、そして住宅への実害。これらを基準に考えます。

「コウモリ対策を検討すべき家」のチェックリスト

  • 家族の健康リスク: アレルギー体質、喘息など呼吸器系疾患がある
  • 既に健康被害がある:原因不明のダニ・虫刺され症状がある。
  • 家族の年齢: 赤ちゃんや子ども、高齢者と同居している(コウモリの糞塵リスクが高いため)。
  • 精神的負担が限界: コウモリが住み着いていることで強いストレスを感じる、毎日の糞の清掃が精神的に苦痛。
  • 住宅外観の被害がひどい:外壁のコウモリ尿跡汚れが多数ある。フンが溜まっている。
  • 臭いがする:コウモリの糞尿臭、獣臭がする。特に雨が降ったりすると臭う。
  • 声がする:「キーキー」「チッチッ」というコウモリのような声がする。
  • 現れる:コウモリが室内へ出てきたことがある。
  • 飛び出す:外で家を見ていたら、コウモリが出入りしているのを見てしまった。
  • 増えている:明らかに、年々フンの数が増えている。

上記チェックリストで2つ以上当てはまるのなら、コウモリ駆除や対策を検討すべきでしょう。0~1個で、現状の被害が許容範囲内であるならば、今すぐ対策はしなくてもいい。これが専門家としての見解です。

人間に聞こえるコウモリの声はこんな声

コウモリの声ってどういう声ですか?という質問が多いので、Youtubeにアップロードしました。繁殖期の6~7月にたくさんのコウモリがいるとよく聞こえます。

コウモリの糞の乾燥ダスト吸入:2つの主要な健康リスク

コウモリの糞からは、様々なウイルスや細菌が検出されています。
ただし、感染症そのものよりも、住宅で生活する中で、長期に渡ってコウモリのフンをダストとして吸い続けてしまうことが最大のリスクです。

アレルギーと呼吸器系へのダメージ

アレルギー性鼻炎(くしゃみ・鼻水・鼻詰まり)
気管支喘息の発作・悪化
咳や息苦しさ
目のかゆみ・充血
もともとアレルギー体質でない人も新規発症リスク

根拠:スーダンの家屋内でコウモリの糞粉塵に曝露した住人から、アレルギー症状とアレルゲン陽性反応が報告されています。
参考論文Respiratory Allergy to Inhaled Bat Guano (The Lancet, 1987)

微生物による呼吸器感染症

乾燥ダストに含まれるカビ胞子(真菌)
ヒストプラズマ症などの呼吸器感染症
病原菌の吸入による肺炎・気管支炎

根拠:複数の国際研究により、コウモリの糞中の細菌の36%が病原性を持つことが確認されています。
参考論文The Threat of Potentially Pathogenic Bacteria in the Feces of Bats (Microbiology Spectrum, 2022)

コウモリの糞でリスクが高い人や注意が必要な人

健康な成人であれば、そこまで心配する必要はありません。たとえ感染しても、健康な成人であれば、コウモリの糞由来感染症の発症はごく稀というデータがあります。

ただし、以下の方々はコウモリのフンの乾燥ダストに注意すべきです。

  • アレルギー体質の方
  • 喘息患者
  • 赤ちゃん、子供
  • 高齢者
  • 妊娠中の方

コウモリの糞の清掃や消毒方法について詳しく知りたければ、執筆記事コウモリの糞の消毒方法。見つけた時のための、安全な掃除手順をご覧ください。

住宅で見つかるコウモリのダニ・寄生虫で人間を吸血する2種

コウモリに寄生するダニはたくさんいますが、人間の吸血被害を起こすのは、コウモリトコジラミとコウモリマルヒメダニの2種です。
私は実際に自分の体を検体として吸血実験をして、この2種の最適な駆除薬剤と駆除手法を解明しています。

コウモリトコジラミ(Cimex japonicus

コウモリに寄生するトコジラミ(南京虫)。体長はおよそ3〜6 mm。普段はコウモリのねぐらに住み、コウモリの血を吸う。住宅では、天井裏など暗いコウモリの巣の中で糞にまみれて発見されます。

コウモリトコジラミは吸血源を求めて移動することがあり、その時に人間やペットが吸血され被害が発生します。皮膚症状は、強いかゆみと赤い発疹がでることがあります。

多数のコウモリトコジラミと黒いコウモリの糞(青森県でヒナコウモリから採取)
筆者が採取したコウモリトコジラミ成虫と幼虫とコウモリの糞

コウモリマルヒメダニ(Carios vespertilionis

コウモリに寄生するダニで、軟質系マダニの1種。体長は約4〜6mmで、成虫・幼虫ともに扁平な楕円形。コウモリのねぐらに生息し、コウモリを吸血する。住宅では天井裏の隙間や換気口、寝室などで見つかります。

私の経験上、コウモリが生息している住宅でダニ刺されを訴える方は、このダニが原因のことが多いです。吸血されると、皮膚は赤い虫刺され症状だけでなく、激しい痒みやかさぶたのような症状が出ることがあります。

アブラコウモリのねぐらで採取された寄生虫、コウモリマルヒメダニの背面からの拡大写真
長野県安曇野市で採取したアブラコウモリに寄生していたコウモリマルヒメダニ。

刺されてみないとわからないこともある。

私はコウモリのダニや寄生虫を見つけると捕獲して自分の体を使って吸血実験をしています。血を吸わせ、どういう動きをして、どの薬に効果があって、実際の皮膚症状がどうなのかを、かわほりプリベントは知っています。

筆者(山岸淳一)の腕の皮膚に取り付き、吸血しているコウモリトコジラミの接写写真。人体への吸血被害を示す記録。
【吸血実験】筆者(かわほりプリベント山岸淳一)の腕から血を吸うコウモリトコジラミの幼虫。

もっと詳しくコウモリのダニや寄生虫について知りたければ、執筆記事【実物写真】コウモリ寄生虫図鑑|ダニ・ノミ・トコジラミの違いと健康被害をご覧ください。

他社で失敗し、最初から私に頼んでくれればという事例(リカバリー)

コウモリの生態を知らないネット業者や他業者が施工して失敗して困っているという相談を時折受けます。
コウモリの知識がない業者が行った工事を、プロがやり直すには、通常費用の3倍の手間と知識とお金がかかります。

長野県内の相談事例①:コウモリ対策用樹脂製通気材でナイトルーストが増えてしまった

他社に依頼してコウモリ駆除をしたが、外壁にナイトルーストするようになってしまったという事例相談です。

外壁の通気層に市販のコウモリ対策用という黒い樹脂通気材をコーキング固定施工をしてありました。

コウモリがどう爪を使うのか、コウモリは超音波でどう外壁を認識しているのか、まったく考慮していない施工です。

建物の外壁と軒天の隙間に設置された黒い樹脂製通気材(メッシュ状の素材)に、複数匹のコウモリがしがみついている写真。対策用の資材が意図に反してコウモリの足場となり、ナイトルースト(夜間の休憩場所)として利用されている状態。

長野県内の相談事例②:コウモリ対策につるつるのガルバリウム外壁へ変更したら悪化してしまった

外壁業者に「コウモリは外壁をツルツルのガルバ板金にすれば来なくなりますよ」とお勧めされて外壁リフォームをして、結果コウモリ被害が悪化した事例です。

コウモリの飛来は止まらず、コウモリの尿が除去できないシミになってしまっています。

ガルバリウムの外壁は夏の気温で昼間高温になります。夜にコウモリが飛来して尿がついたままにしておくと、焼けて取れないシミになるのです。

ガルバリウム鋼板の外壁に付着し、白く結晶化したコウモリの尿。指で示している箇所には、尿成分によって塗膜が変質したエッチングの痕跡が物理的事実として確認できる。

かわほりプリベントとは、いったい何者なのか?

私、かわほりプリベント代表の山岸淳一は、長野県の山岳地域で、希少種コウモリの生態研究をしています。
その生態研究をもとに、コウモリの侵入と建築物との関係を解析・研究しています。
得られたデータと理論で、お客様の住宅現場に赴き、自らコウモリの対策工事をしています。
コウモリと建築物の専門家としての、4つの実績を紹介します。

①コウモリの侵入メカニズム研究で学会発表をしている

コウモリは低い場所から建物に侵入するのか?」という実証研究を2025年第41回 日本ペストロジー学会で発表しています。

従来の定説を覆し、コウモリは高い場所からだけでなく、1m以下という低い場所からも侵入していることを明らかにしました

発表の報告記事はこちら。学会プログラムはこちら(PDFで開きます)

第41回日本ペストロジー学会新潟大会に登壇し、「コウモリの地表1m以下での低所侵入行動」について研究発表を行う、かわほりプリベント代表の山岸淳一。

②コウモリ対策の新しい製品をメーカーと共同開発をしている

知見と技術をもとに、新しいコウモリ対策の製品を、メーカーと共同開発しています。

アブラコウモリを自然に追い出す専用の一方通行デバイス「バットアウト」など、日本のコウモリに最適化したプロ向け製品で、知見と技術を汎用化しています。

詳しくは、株式会社バーテックのコウモリ対策製品のプレスリリース

株式会社バーテックのコウモリ対策パンフレット。「コウモリの専門家と共同開発!」の記載とともに、かわほりプリベント代表・山岸淳一氏の写真と経歴が掲載され、同氏が製品の共同開発者であることが明記されている。

③古墳や重要文化財寺院という超難易度コウモリ対策まで手掛けている

コウモリは現代建築だけに住み着くわけではありません。古墳や寺院といった場所でも被害が出てしまうことがあります。コウモリの糞尿はどうしても歴史的建造物を傷めてしまうのです。

文化財をコウモリから守り、次世代へつなげることも、かわほりプリベントの役割です。

無量寺阿弥陀堂の木戸下部の隙間を封鎖する工事の様子

④SBC信越放送ラジオで専門家「かわほり先生」としてレギュラー出演している

コウモリや野生動物は、敵ではないと考えています。同じ世界に生きる仲間であり、距離が近くなりすぎてしまったちょっと困った隣人みたいなものです。

SBC信越放送ラジオ「もっとまつもと!」内のコーナー「かわほり先生の生き物万歳」で、パーソナリティーの塚原正子さんと共にコウモリや野生動物について、最新の野生動物対策や、どう共存していくべきなのか、生放送でお話しています。

放送は毎月第4木曜日16:20~。番組ではコウモリや野生動物対策の質問も受け付けています。番組サイトはこちら

SBCくらしフェアの特設ステージにて、SBCラジオ「もっとまつもと」の塚原正子氏とともに対談形式でセミナー「家とコウモリと…」に登壇する私(かわほりプリベント代表)の様子。

感染症専門の医師から推薦状

コウモリとウイルス・感染症。
コウモリはウイルスのデパートと言われています。
プロとしてコウモリを扱う以上は、病気やウイルス、細菌などの知識がないとお客様の安全を守れません。

かわほりプリベントは、感染症の権威である信州大学医学部附属病院の感染症専門医、金井信一郎先生から推薦をいただいています。

金井 信一郎 先生
(感染症専門医・信州大学医学部附属病院 感染制御室)

数年前、私たちの病院でトコジラミの発生が確認された際、かわほりプリベントの山岸淳一氏は対策チームのメンバーとして、その解決に不可欠な役割を果たしてくれました。

彼のコウモリやトコジラミを含む野生生物に対する技術と情熱は、信頼に値するものです。

長野県で野生動物や害虫に困った際には、かわほりプリベントの山岸淳一氏への相談をお勧めします。彼の専門知識と実績は、皆様の問題解決に大いに貢献することでしょう。

※もっと詳しく知りたい方は、こちらの推薦文記事をどうぞ

信州大学医学部附属病院の感染症専門医・金井信一郎先生プロフィール写真

公的機関にも選ばれる、高い技術と、適正な料金

かわほりプリベントには、住宅以外にもインフラや重要文化財、国立大学などで実績があります。

こういった公的な機関は過去の膨大な工事経験から、解決にかかる適正な費用はどれくらいかという独自のデータを持っています。

かわほりプリベントが公的施設のコウモリ対策でご依頼いただいているということは、公的機関に認められる高い技術と、「料金の妥当性」が適切な水準にある、という証明でもあります。
国道橋梁の下部で高所作業車を使用し、防護服を着た専門業者の作業員がコウモリの侵入防止対策施工を行っている様子。

国道橋梁内部のコウモリ対策工事

橋の内部に洞窟性のコウモリが住み着いてしまうことがあります。かわほりプリベントのコウモリ対策は、インフラのメンテナンスを支える重要な仕事です。
2025年に長野県の公立高校で実施されたコウモリ対策工事。作業員がハシゴを使用し、体育館外側の軒下(高所)で侵入経路を塞ぐ作業を行っている様子。カラーコーンを配置し安全を確保している。

長野県公立高校体育館のコウモリ対策工事

学校施設でコウモリに悩んでいるところは意外と多いのです。かわほりプリベントの技術は、こんなところでも選ばれています。

かわほりプリベントは、コウモリのことで、何ができるのか?

建築物とコウモリのことなら、すべてが私の守備範囲です。
天井裏コウモリフン清掃・殺菌消毒作業
コウモリ追い出し作業(一方通行バルブ設置)

コウモリの生き埋めリスクを減らした自然な追い出し駆除

ハッカなどの忌避スプレーによる追い出し駆除は行っていません。なぜなら、パニックになったコウモリが壁の奥へ逃げ込み、生き埋めになるリスクがあるからです。
海外のプロも忌避剤は使いません。専用設計の一方通行のデバイスを使ってコウモリが自然に出ていく手法で行っています。

▶︎ [コウモリ忌避剤についての考察記事はこちら→コウモリスプレーはなぜ効かないのか?動物行動学と論文から忌避剤の効果と限界を解説]

闇雲な施工を避け、科学的根拠に基づいた適切な封鎖を行うため、コウモリが侵入していた外壁の隙間の寸法をスケール(定規)で正確に計測している様子。

科学的根拠で隙間を封鎖する知見

ただ闇雲に穴を塞ぐのではなく、生き物の行動生態学×建築物という科学的根拠で対策を行っています。

コウモリはどのくらいの隙間で侵入し、どこから侵入するのか。それはなぜなのか。コウモリの建築物侵入メカニズム研究は、私の専門分野です。

▶︎ [かわほりプリベント代表山岸淳一のプロフィール記事はこちら]




保育園でのコウモリ対策に伴う夜間の洗浄作業。園児のいない時間帯に、建物の外周を高圧洗浄機で清掃している風景。

コウモリのフンのダストとダニ寄生虫の健康リスクを考えた清掃と消毒

今なにが起きていて、このままだと将来どんなリスクになるのか。
それは建物構造や住むご家族の構成によっても違います。
健康リスクや小さなお子様のアレルギーなどを考慮したご提案をしています。

長野県辰野町の住宅。外壁の水切り(土台付近)に付着した、アブラコウモリの尿による白い汚れとフンの堆積。

コウモリによる外壁のフン被害「ナイトルースト対策」

コウモリを追い出して封鎖するだけでなく、コウモリが夜間外壁にぶら下がって糞を落とし、外壁が白く雨だれのように汚れてしまう被害の対策も施工しています。

この被害を考察した記事はこちら→コウモリの尿で外壁塗装が白く汚れる原因|駆除対策の専門家が語る科学的メカニズム

コウモリのナイトルースト(外壁のぶら下がり・寄り付き防止)対策

かわほりプリベントでは、独自の知見に基づくコウモリの寄り付き防止ナイトルースト対策も実施しています。
対策手法は2種類。

そもそもコウモリは夜、外壁でなぜぶら下がっているのか?

そこを「ナイトルースト(夜間のねぐら)」として利用しているためです。

コウモリは昼間に眠る場所(デイルースト)とは別に、夜の活動中に立ち寄る休憩場所を持っています。

外壁でぶら下がっている理由は、食べた虫の消化と排泄しつつ、休憩をして、他のコウモリとコミュニケーションをとっているからです。

ナイトルーストとは何かを知りたい場合はこちらの記事をどうぞ コウモリのナイトルーストとは何か?|専門家が教える定義と現場考察シリーズ5

夜の静寂の中、長野市の建物の天井の角に身を寄せ合う16頭のアブラコウモリ。これは彼らが夜間に一時的な休息をとる「ナイトルースト」と呼ばれる行動で、互いに体温を保ちながら身を守っています。

かわほりプレミアム施工

かわほりプリベントのコウモリ研究知見をちりばめた独自の対策で、コウモリの外壁ぶら下がり、フンの落下を減少させます。

15年前に飛来防止反射板として試作をおこない、研究知見を積み重ねて改良をして、2025年9月より新バージョンをかわほりプレミアム施工として行っております。

特殊な加工をした金属板を、コウモリの種の特性やコウモリの空間認識、超音波の反射などを考慮した設計で、その家の構造と被害に最適な形にハンドメイド加工し、取り付けていきます。かわほりプリベントの独自、私しかできない施工です。

かわほりプリベントが独自開発したナイトルースト(夜間の休憩場所)対策、「かわほりプレミアム施工」の設置状況。外壁へのコウモリの飛来を防ぐ特殊な施工。

バットスライド施工

防虫ブラシトップメーカーの株式会社バーテックが、私と共同開発した、汎用性のある新しいコウモリ対策製品です。

かわほりプリベントの技術と理論の一部を使い、株式会社バーテックの開発陣が、コウモリの対策知識がない駆除業者や塗装店、建築会社でも施工できるように設計開発しています。

樹脂製で、特別な技術がなくとも、多くの建築物で取り付けられる工夫がされています。

住宅の2階外壁最上部に20センチ幅で帯状に設置されたバットスライドの合成イメージ。右上の円形拡大図では、シートの滑りやすい表面特性によってコウモリが足掛かりを失い、滑り落ちる様子を「ツルッ」という擬音と共に視覚的に説明している。

※世界情勢による材料の影響について

2026年5月現在、世界情勢によって樹脂材料の供給が不安定になっております。そのため、バットスライド施工の予約受付は一時停止しております。かわほりプレミアム施工については、引き続き棟数限定でご予約を承っています。

コウモリが住み着いた八ヶ岳の住宅天井裏を復旧した写真事例

コウモリを追い出して侵入経路の遮断と封鎖が終わっても、まだ終わらない現場があります。
コウモリが住み着いた天井裏を清掃消毒して、その下の部屋にお客様がいても、健康に快適に住めるように修繕する現場です。
天井裏の黄色いグラスウール断熱材。表面に大量のコウモリの糞が散乱し、黒く汚染されている初期の被害状況。

天井裏の被害状況の確認(汚染された断熱材)

天井裏のグラスウール断熱材。コウモリの尿でシルバー部分が溶けて黄色い断熱材そのものが見えてしまっている。表面に大量のコウモリの糞が散乱し、黒く汚染されているの被害状況。
断熱材の上に山のように積み重なったコウモリの糞。長期間の生息による深刻なフン害の様子。

堆積した糞のクローズアップ

断熱材を取ってみると、そこにも積み重なったコウモリの糞。
断熱材の上と下、そして隙間まで糞が入り込んでおり、表面だけの清掃では解決にならないことがわかります。
汚染された古い断熱材を撤去する作業。断熱材を剥がすと、その下の天井板にも大量の糞が隠れている。

汚染された断熱材の撤去と下層の糞

撤去作業。汚染された断熱材をすべて取り除きます。断熱材の下の天井板にも大量の糞が溜まっており、こういったアレルゲン物質は出来る限り取り除いていきます。
糞と断熱材が完全に除去され、清掃・殺菌消毒が完了した天井裏。木材の梁や天井板の汚れが取り除かれた状態。

天井裏の清掃・殺菌消毒後

清掃・消毒完了。糞と汚染された断熱材を除去した後、専用の薬剤で殺菌・消毒を行い、衛生的な環境を整えます。
清掃が終わった天井裏に、新しく清潔なピンク色の断熱材を敷設し始めている様子。

新しい断熱材の敷設開始

断熱材の再敷設。清掃が完了した清潔な空間に、新しい断熱材を丁寧に敷き詰めていきます。
新しい断熱材が隙間なく敷き詰められ、完全に復旧した天井裏。コウモリ対策と断熱リフォームが完了。

完全復旧・施工完了

施工完了。侵入経路の封鎖から清掃・消毒、断熱材の交換まで行い、安心で清潔な天井裏に生まれ変わりました。
この下の部屋で生活しても安全です。

長野県内のコウモリ駆除対策工事の事例

かわほりプリベントでコウモリの問題を解決した事例記事を2つ紹介します。
長野県上田市の住宅で撮影。100頭以上が棲みついた外壁の通気層の隙間から、2匹のコウモリが外へ姿を現した様子。

上田市塩田平|外壁通気口から10年続いた100頭のコウモリ侵入住宅を防除した事例

コウモリの糞が大量に溜まった住宅ベランダの隅をアップで撮影した写真

茅野市の高断熱住宅で発生したコウモリ被害と駆除対策事例

お客様の声(Google口コミ)

Hitomi
⭐⭐⭐⭐⭐

コウモリに悩んでいた我が家にとってまさに救世主です。 初回の訪問見積もりでは状況を丁寧に確認し、現状を分かりやすく説明して下さったので安心してお任せしようと思いました。

またコウモリとの共生を目指していらっしゃる点にも好感を覚えました。 その後の駆除ステップもとにかくスムーズで合理的。これぞ本物のプロの仕事でした。 おかげさまで長年悩んだコウモリたちとは無事にお別れがする事ができホッとしています。

費用は適正価格で、他社と比較しても作業内容を鑑みるとお安い方ではないでしょうか。

また、作業の合間にコウモリの生態について色々と教えて下さったのですが、それぞれのエピソードがとにかく面白くコウモリに対する見方がガラッと変わり世界が広がりました。

もしコウモリだけでなく、自宅の招かざる生き物に困ってらっしゃるなら、一度相談してみてください。自信をもっておススメできる業者さんです!
Hitomi様
sasadasa
⭐⭐⭐⭐⭐

先日、蝙蝠の撃退・侵入対策として利用をさせて頂きました。 私の住まいでは長らく蝙蝠が居ついてしまい困っておりました。

調べてみますと、蝙蝠は駆除をすることが禁じられており、逆に「益鳥」といった文言まで見受けられ、どうしようか悩んでおりましたが、出入口上方に居ついていたこともあり、毎日毎日掃除をすれど、蝙蝠の糞が止まないので重い腰をあげることにしました。

蝙蝠や害獣対策で検索をすると、365日24時間何時でも受け付けておりますといった業者様がヒットしたのですが、更に調べてみますと県内で3件程業者様がヒットしました。内2件は蜂やネズミ撃退という文言だったのですが、こちらは「蝙蝠」というキーワードが真っ先に掲げられており、口コミ評価が良かったことも手伝い直ぐに連絡をしました。

初めての利用でしたが、電話での対応から現地調査、施工、アフターケアに至るまで非常に丁寧な作業・やり取りで安心して任せることができました。やり取りの間中は要所で詳しい説明をして頂き、社長様はとても気さくなお人柄で、こちらの疑問や不安に対して確実な回答を頂けたのでとてもありがたかったです。

蝙蝠に対する生態や普段の生息状況を把握し尽くしておられる印象でしたので、些細なことでも悩まれている方がいらっしゃいましたら、連絡されてみると良いと思います。

今後も何かありましたら、ぜひよろしくお願い致します。この度はお世話になりありがとうございました。
sasa dasa様

別荘のコウモリ駆除対策は、長野県、山梨県、新潟県、群馬県の高原や別荘地域で対応。

高原や森林には、街の中にいるコウモリとはまた違うコウモリたちが住んでいて、絶滅危惧種のようなコウモリが別荘に住み着いてしまうこともあります。
かわほりプリベントには、別荘建築を損なわない、コウモリ対策が豊富にあります。

別荘の床下・基礎部分でコウモリの移動ルートを特定するために設置された、デジタル調査機器と三脚。
別荘の床下・基礎部分でコウモリの移動ルートを特定するために設置された、デジタル調査機器と三脚。

高原や森林のコウモリに精通

上高地や乗鞍高原など山岳性コウモリの生態研究をしていますので、森林にいるコウモリ種類の判別が可能です。希少種コウモリだった場合の配慮を含め、法に基づいた適切な対策が可能です。

別荘特有のコウモリ侵入メカニズムの実績

高床式基礎、複雑な屋根、傾斜地の建築、森林内建築独特のコウモリ移動ルート。
別荘特有の侵入ルートを解明し、解決してきた実績があります。

立ち会いなしも可能

コウモリの駆除対策は、調査から対策工事まで何日もかかることが普通です。その度にお立合いいただく必要はなく、鍵の手配のみで、オーナー様ご不在のまま調査から施工まで完結することもできます。ラインやズームなどで進捗を共有することも可能です。

長野県、新潟県、山梨県、群馬県の別荘高原地域で対応可能

軽井沢・北軽井沢(嬬恋)、蓼科、八ヶ岳、妙高など、近隣各県の主要な別荘地で対応が可能です。

コウモリ被害の「専門診断」と「対策見積もり」にかかる費用について

かわほりプリベントのコウモリの現地調査は、有料です。

専門家によるコウモリの初期診断・お見積り調査【有料:3,000円】

かわほりプリベントの現地調査は、一般的な業者が行う日中の「短い目視見積もり」とは異なります。
コウモリの生態を熟知した研究者の目で、動物が動き出す夕方の時間帯に合わせて訪問し、約1時間かけて「コウモリの生態・被害診断」と「費用の見積調査」を行います。質の高い診断とご提案を維持するため、初回訪問時に「調査チケット代(3,000円)」を現金にて頂戴しております。

【当日の調査内容】

  • コウモリの専門調査機器を用いたコウモリの種類の判別や活動状況の把握
  • 研究者視点による侵入経路や被害レベルの大まかな特定
  • 専門家としてのコウモリ対策の必要性の診断
  • 対策する場合にかかる費用の見積作成

【調査の流れ】

  • 訪問時、3,000円ご用意ください。調査チケットをお渡しします。
  • 夕暮れ時から約1時間、専用機材を用いて建物の周囲や被害箇所を調査します。
  • 調査終了後、口頭で簡単に状況を報告します。
  • 後日、メールまたはラインで、「診断結果レポート」と、必要な対策の「見積書」をお送りします。

そのまま駆除工事を依頼をしていただいた場合は、実質無料。

調査後、そのまま当社に対策工事をご依頼いただいた場合は、最終的な工事代金から調査費の3,000円をお値引きいたします(これによって調査費は実質無料となります)。

調査時の注意事項

※1.営業エリア内であっても、遠方のお客様で、塩尻市から1時間以上かかる場所の場合は、交通費(実費相当額)を頂くことがあります。必ず事前にご説明していますので、お問い合わせください。

※2.法人や賃貸など事業目的の建築物の場合は、規定の調査料金が別にありますので、ご相談ください。

※3.ナイトルースト対策のみの場合や、換気口やベランダ1カ所といった初期被害の場合は、お写真と問診があれば、調査不要、また昼間の調査も可能な場合もあります。

コウモリ調査を有料にした理由

一般の業者が無料見積もりをアピールして集客しているなか、なぜ、かわほりプリベントは有料にしたのか。
それは専門家であり、研究者として、フェアであるべきだと考えたからです。

どんな無料の調査にも、現実は「人件費」「移動費」などの経費がかかります。
受注できればいいですが、受注できないとそれは業者にとってただの「損」になります。

では、その損が続くとどうなるか?

例えば、3件の無料見積もりをして、1件を受注したとします。
断られた2件分にかかった経費は、誰が負担するのでしょうか?

それは、3件目で依頼してくれたお客様の工事費に、見えない形で上乗せされます。
つまり、赤の他人にかかった無料調査の経費を、依頼してくださったお客様が払わされているのが現実です。

私は、これをフェアではないと思うのです。

だから、私にご依頼くださるお客様には、ご自身の住宅でかかる費用はご負担していただく。他人の無料調査のしわ寄せで損はさせない。この仕組みにするため、有料(3,000円)としました。

私がコウモリ調査を有料にしたら、問い合わせが激減することはわかっています。
「無料見積もり!最短30分で到着!」とキラキラ謳う業者に、ほとんど流れるでしょう。人間、無料が好きですから。

でも、私はそれでもいいのです。

かわほりプリベントの専門性を信じて有料でも良いよと言ってくれるお客様だけ、依頼してくださればいいと思うんです。
専門家は、フェアでいるべきです。

コウモリ駆除対策の料金と費用について

コウモリ対策にかかる費用や料金は、一律〇〇円というものではありません。相場もありません。
なぜなら、コウモリの種類、対象となる建物の構造や広さ、被害の深刻さなど、ひとつとして同じものはないからです。
実際に現場を見て調査をしてから、解決にかかる費用を見積金額として提出します。

料金が変わる要素

コウモリ駆除の料金を決定する4つの要素(建物の構造・高さ、被害タイプ、被害の重症度、対策する範囲)を説明するインフォグラフィック。

コウモリ被害の重症度の目安

軽度(被害の初期段階)

  • コウモリが1〜数匹程度。
  • 通気口などのごく限られた場所だけで出入りしている。
  • フンは少量で、被害期間も短い。

中度(繁殖又は冬眠場所として利用)

  • コウモリが数頭~20匹ほどねぐらとしている。
  • 通年利用されており、繁殖~冬眠場所となりはじめている。
  • 建物の複数箇所から出入り、被害が全体に広がり始めている。
  • フンが堆積しはじめている。
  • 稀に室内へコウモリが現れる。

重度(数年放置されて数十頭以上の繁殖コロニー化)

  • コウモリは数十~数百頭レベル。
  • 数年経過して被害が拡大し、コウモリの大規模繁殖コロニーとなっている。
  • 天井裏や外壁内部など建物全体に被害が拡大している。
  • アレルゲン除去やダニやトコジラミといった寄生虫対策を含め、広範囲の侵入防止対策や清掃が必要。
  • 毎年の頻度でコウモリが室内へ現れる

外壁ナイトルースト

  • 外壁・玄関まわり・ベランダなどに、コウモリの尿跡やシミが広く残っている。
  • コウモリが夜になると外壁にぶら下がっている
  • シーズン中はフンがほぼ毎日落ちるため、掃除が常態化している。

コウモリの難しさは、追い出し対策した場所から別の場所へ移動することがあること

コウモリはその建物の立地や構造で、居心地が良かったり、住みやすいから居つきます。例えばトイレの換気口にコウモリがいて、侵入できないように対策をしたら、寝室の換気口に移動したなんてことはよくあります。

コウモリ対策は、やるなら全部。これが基本です。

コウモリ対策工事料金の目安

被害レベル料金目安
軽度5万円〜10万円前後
中度15〜30万円
重度30万円~それ以上
外壁ナイトルースト最小料金10万円~ (施工場所や施工距離、範囲による)  

コウモリ駆除工事費以外で必要となる場合がある大きな費用が、足場代。

コウモリの特性上、脚立やハシゴだけでは安全に工事ができない、施工が広範囲といった場合は、仮設足場が必要となるケースがあります。その場合は、足場職人に足場設営を依頼をします。

足場の料金は、部分的な足場で8万円~15万円前後、広範囲や建物全体の場合は20~40万円程です。

コウモリ対策費用の考え方まとめ

コウモリ駆除工事にかかる費用は、コウモリ駆除にかかる基本的な費用その建物の独自にかかる費用足場など工事するために必要な費用

調査依頼から工事完了までの流れ

①【前半】依頼・調査から見積と契約まで

まず、お問い合わせページから電話・メール・ラインで、詳しい状況を教えてください。現地調査日をお打ち合わせして、当日お伺いします。

現地へ調査へ伺う前に、衛星写真を用いて建物の構造や周囲の地形から、コウモリの種の推定や移動ルートを予測する初期診断を行っておりますので、できるだけ詳しく被害やお悩みを教えてください。 

コウモリ駆除におけるご契約まで(調査・計画)の流れを示す図解。「調査の依頼」「現地調査」「種の特定」「法令確認」「対策立案」「内容・費用の提示」の6ステップ。
【前半】コウモリ駆除のご契約までの流れ(調査・計画)

②契約と注文

現場を実際に見て、対策案とかかる費用を提示します。

対策内容と見積金額にご納得いただけたら、工事のご依頼をお願いします。依頼をもってご契約とさせていだきます。材料などを注文して、工事日のお打ち合わせを行います。

③【後半】駆除工事・完了までの流れ(施工・管理)

工事日にお伺いして、いよいよコウモリ対策工事をおこなっていきます。

コウモリの工事は1日で終わることはごくまれで、多くが10日~2週間程度かかります。

コウモリ駆除におけるご契約後(施工・管理)の流れを示す図解。「準備・設営」「デジタル調査」「追い出し・封鎖」「ナイトルースト対策」「清掃・消毒・修繕」「終了後の点検」の6ステップ。
コウモリ駆除におけるご契約後(施工・管理)の流れを示す図解。

④コウモリ駆除対策の完了と保証書の発行

全工程終了後、最終点検を行い問題がなければ完了となります。 お支払いがすべて完了した後に、保証書を発行します。

  • 基本保証: 半年間の無料保証を付帯します。
  • 延長保証: 年1回の点検を行うことで、保証の延長が可能です。
  • 個別提案: 建物の構造、経年状況、施工内容をふまえ、その建物にとって最適な保証プランをご提案します。

※建物のコンディションにより保証を付帯できない場合もあります。その場合、必ずご契約前に理由を説明しております。

コウモリ工事の料金のお支払いについて

かわほりプリベントとお取引がはじめてのお客様は、2回にわけてお支払いをいただいています。工事前日までに50%をお支払い、工事完了後1週間以内に残金のお支払いです。

なお、少額の工事や1日で終わる工事、法人様については、契約時に取り決めをいたします。

プロとして、一切の妥協がない調査と施工をお約束します。

「フェアな適正価格」にご納得いただき、かわほりプリベントの確かな専門技術で家を守ってほしいと本気でお考えの方は、下記より調査をご予約ください。私が直接現場へ伺い、最善の解決策を提示します。

コウモリの住宅への侵入メカニズムを考える

コウモリはいったいどうやって住宅へ侵入するのか。
このポイントのひとつが、爪です。
コウモリ対策は、コウモリが爪をどう使っているのかを考えて行う必要があります。

コウモリは爪を使って侵入する。実録画像。

コウモリを解剖して骨格を見てみると、その姿は人間でもなく鳥でもない、独特の進化をしていることがわかります。

その最たるものは、爪とぶら下がるその仕組みです。

詳しくはコウモリの爪と進化の仕組みを解説した記事を書きましたので、興味のある方はこちら→コウモリの爪とは何か?|専門家が教える定義と現場考察シリーズ6

コウモリの翼の先端にある爪の超接写画像。半透明で黄色味を帯びた鋭い鎌状の爪が、黒い背景に対して際立っています。
コウモリの鋭利な爪。

住宅外壁にある通気隙間わずか1センチに、爪を使って侵入するコウモリの姿。要した時間はたった3秒間。

【ステップ1】 隙間の捕捉と、爪の引っかけ

暗視カメラで捉えた、長野県の住宅のわずかな隙間に鋭い爪を引っ掛けて侵入を開始するコウモリ。
【ステップ1:アプローチ】壁ではなく、軒天のわずかな凹凸に鋭い爪を引っ掛ける。

【ステップ2】 1センチの隙間への「頭部」侵入

隙間に頭部をねじ込み、外側の爪を支点にして体を引き上げようとするコウモリ。
【ステップ2:頭部侵入】1センチの隙間にまず頭をねじ込む。爪はまだ軒天の凹凸を掴んでいる。

【ステップ3】 翼の爪を支点にした引き上げ

翼の先端にある爪を建材の奥に引っ掛け、それを支点に体をさらに隙間へ押し込むコウモリ。
【ステップ3:爪の活用】翼の先端にある爪を奥に引っ掛け、それを支点に体を引き上げる。

【ステップ4】 骨格を折りたたんでの全身押し込み

体の半分以上が隙間に吸い込まれ、骨格を折りたたんで侵入するコウモリ。
【ステップ4:全身侵入】骨格を折りたたみ、爪で踏ん張りながら体を隙間に押し込む。

【ステップ5】 隙間へ吸い込まれる最後の下半身

体の大部分が隙間に入りきり、最後の下半身を滑り込ませようとしているコウモリ。
【ステップ5:吸い込み】体の大半が入り、最後の下半身を滑り込ませる。まるで隙間に吸い込まれるかのような滑らかな動き。

【ステップ6】 侵入完了。わずか3秒での出来事

コウモリが完全に隙間から侵入し終わった直後の外壁。わずか3秒で姿を消した暗視カメラの記録
【ステップ6:消失】アプローチ開始からわずか3秒後(04:21:31)。コウモリは完全に壁の中へ消えました。これが「1センチの隙間」の恐るべき現実です。

コウモリの侵入パターンやメカニズムは、コウモリの種類によっても異なります。床下をビューンと飛んで侵入するコウモリ、ホバリングしながらペタッと壁面にとりついてゆっくり侵入するコウモリなど、様々です。私はこういった侵入パターンと建築構造の関係、メカニズムを研究しています。

コウモリは、昼間、あなたの家のどこに住んでいるのか?

結論から言うと、あなたの家に隙間さえあれば、どこからでも入ります。
そして、天井裏、外壁の中、室内にだって現れることがあります。
長野県松本市の建物の天井裏。木材の梁や金属金具の付近に複数のアブラコウモリが潜んでおり、床面には大量の黒いフンが散乱している被害状況。

天井裏をねぐらとしていたコウモリ

長野県松本市の建物の天井裏。木材の梁や金属金具の付近に複数のアブラコウモリが潜んでおり、床面には大量の黒いフン。
山梨県河口湖町で夜間に撮影された建物の外壁。ベランダの手すり(パラペット)下部にあるわずかな隙間に、アブラコウモリが身を潜めている様子。

ベランダやバルコニーの手すりにいるコウモリ

山梨県河口湖町で撮影。ベランダの手すり(笠木)のわずかな隙間もコウモリは好みます。ここから室内まで侵入していたケースもあります。
長野県箕輪町の建物で撮影された、壁内部のコウモリ被害の様子。外壁の通気層から侵入したコウモリによる大量の黒いフンが木枠の下部に堆積し、壁面の防水透湿シートが茶色く変色して傷んでいる状態。

外壁の中をコウモリが住み着いていた痕跡

長野県箕輪町で確認された、壁内部のコウモリ被害。あまりに臭うので内壁を撤去したところ、外壁の通気層(わずかな隙間)からコウモリの侵入によって、壁内部に大量の糞が蓄積し、建物を守るべき防水透湿シートが傷んでしまっていました。
長野県松本市で撮影された建物の屋根。瓦の内部にアブラコウモリが住み着いており、すぐ下の茶色い板金部分に、コウモリの尿によるスジ状のシミ汚れがはっきりと付着している生息の痕跡。

瓦の中にコウモリが住んでいた証拠のシミ汚れ

長野県松本市で確認された、屋根瓦へのアブラコウモリ侵入の痕跡。瓦の隙間をねぐらにしており、下部の板金には尿によるシミ汚れがはっきりと垂れた状態で残っています。
長野県安曇野市で撮影された、室内側のカバーを取り外した空調換気ダクトの内部。奥に見える外部ルーバー(ガラリ)から侵入したコウモリによって、丸い配管の底面に大量の黒い糞が堆積している状態。

換気口(ガラリ)や空調ダクトの中のコウモリのフン

長野県安曇野市で確認された、空調換気ダクト内部のコウモリ被害。外部のガラリ(換気口)の隙間から侵入したコウモリが内部をねぐらにしており、大量の糞が蓄積しています。
室内のエアコン内部にコウモリが生息していた痕跡。取り外されたエアコンのプラスチック製カバー(部品)の裏側に、大量の黒いコウモリの糞が付着している様子。背景には作業用の脚立と緑色の養生シートが写っている。

エアコンの中にたまったコウモリのフン

エアコン内部で確認されたコウモリの生息痕跡。カサカサと動く音がするということで、カバーを取り外すと内部にコウモリの糞が現れました。

長野県にコウモリの種類が多い理由

日本では39種(うち絶滅2種)のコウモリが記録されていますが、長野県はそのうち19種が確認されています。
全国トップクラスのコウモリ生息種数を誇る背景には、県土に広がる特有の自然環境があります。

長野県には19種類のコウモリがいる

19種類のコウモリ。このお話しすると、「コウモリってそんなに種類があるの?」と驚かれる方もいます。

例えば私は北アルプスに近い上高地や乗鞍高原のコウモリの研究もしていますが、上高地だけでも計2科10種のコウモリがいることがわかってきています。(上高地のコウモリの論文記事はこちら

19種類というのは、全国でもトップクラスの多さです。具体的には、北海道が20種でトップ。2位タイが19種の青森県と長野県です。少ない県では6種しか確認されていない県もあるので、多さを理解していただけると思います。

長野県はなぜコウモリの種類が多いのか

コウモリの種類が多い都道府県を見てみると、共通することは、自然環境に多様性があるということです。

コウモリには、森林内を好むもの、洞窟を好むものなどいろいろいて、それぞれが異なる環境を「ねぐら」として利用しています。いろいろな形のねぐらの場所と、エサとなる昆虫が豊富にあること。これが大切な条件です。

例えば、長野県内に広がる豊かな森林や山岳地域は、洞窟性のコウモリや森林性のコウモリが住んでいますし、長野県の山間部から平野部まで流れる千曲川、犀川、天竜川といった流域は、コウモリの主食となる昆虫が豊富に発生する絶好のエサ場です。豊かな自然がモザイク状に広がっているからこそ、多くの種類のコウモリが生息できるのです。

このコウモリの中には、いつの間にか住宅などの人工建造物しか、ほぼ住まなくなってしまったコウモリもいます。環境に適応してきたコウモリの能力が、結果として私たちの生活圏と交わり、住宅被害につながってしまっているというわけです。

長野県の農村風景。手前に道路と収穫後の田んぼ、奥に住宅地と山並みが広がる。
山林や農地と住宅地が隣接する長野県特有の環境が、野生動物との生活圏の境界線となります。

長野県の住宅に棲み着く代表的なコウモリ4種

家に住み着くコウモリは1種類だけではありません。
長野県の現場で実際に、7種のコウモリが建物をねぐらにしていたことを確認しています。



侵入パターンはコウモリの種類によって違いますし、絶滅危惧種も含まれています。
コウモリの種類を正確に判別してから、適した対策を慎重に実施する。これがコウモリのプロです。
白い軍手の上で丸まり、密度が高くふっくらとした茶褐色の冬毛をまとったアブラコウモリの接写写真。

アブラコウモリ(イエコウモリ)

日本の都市部や住宅街で最も一般的に見られるコウモリです。家屋の1センチの隙間に侵入します。寿命がメスで約5年、オスで約3年と短命ですが、数頭から最大200頭ほどの集団で生活し、年に1回2〜4頭の赤ちゃんを出産します。
※アブラコウモリについて詳しい記事はこちら
ヒナコウモリの横顔。背中の毛に銀色の差し毛が混じる「霜降り状」の美しい被毛と、短く幅広な耳、頑丈そうな顎のラインが特徴的。

ヒナコウモリ

黒褐色で銀色の毛が混じる少し大きめのコウモリです。集団での鳴き声が大きな騒音被害になりやすいコウモリです。寿命が最長で約7〜8年あり、年に1回平均2頭の赤ちゃんを出産して、数十から数千頭にもなる巨大な集団を作って子育てをします。
体長に匹敵するほどの巨大な耳を垂直に立てたニホンウサギコウモリの正面図。白っぽい腹部の毛と、大きな耳の複雑な脈構造が見て取れる。

ニホンウサギコウモリ

ウサギのような長い耳を持ち、最長で19年生きる長寿な種類です。山間部や別荘地、農村部でも森林の近くの家屋で発見されます。
年に1回1頭の赤ちゃんを出産し、メスが数十から数百頭の集団を作って子育てを行います。
樹皮の上で静止するクビワコウモリのクローズアップ。種の特徴である首回りの琥珀色の毛と、厚みのある吻部(鼻先)、黒く光る目が鮮明に写っている。

クビワコウモリ

首の周りにコハク色の模様を持つ日本固有種です。
メスで最長17年、オスで最長15年と非常に長く生き、初夏になると数十~数百頭のメスの集団が家屋に入り込んで、年に1回1頭の赤ちゃんを産み育てます。
長野県の特定の地域でしか見られない非常に貴重な種です。

かわほりプリベントが使う、コウモリ調査機器

かわほりプリベントが所持しているコウモリの調査機器の一部を紹介します。
暗い闇で力になってくれる、最高の相棒です。
バットディテクターに表示された、コウモリのエコーロケーションのスペクトログラム画像

バットディテクター(コウモリ探知機)

コウモリの超音波の周波数を解析する機器です。画面上の波形が、コウモリが発する超音波のパルスを表しています。
長野県の現場にて、建物侵入前に周囲を旋回(スウォーミング)するコウモリの熱源をサーマルスコープで捉えた映像。肉眼では見えない侵入直前の動きを可視化している。

サーマルスコープ

暗闇を見る機器です。画像は、建物に侵入するために旋回するヒメホオヒゲコウモリです。朝4時19分というまだ暗い時間帯でも可視化することができます。
手のひらに乗せられたアブラコウモリと、その体温分布を示す右上部のサーモグラフィ(熱画像)。長野県塩尻市にて撮影。

サーモグラフィカメラ

温度差を見ることができるカメラです。コウモリは自ら体温を下げることができるので、私の手のひらの温度より、はるかに低い温度を示しています。
長野県安曇野市の建物の天井裏に設置された暗視カメラの映像。壁面に複数のアブラコウモリが止まっており、下部では1匹が歩いて移動している様子が記録されている。

赤外線暗視センサーカメラ

施工中のモニタリングに使います。コウモリはちゃんと出て行ったのか、デジタルで記録することで進捗を確認することができます。

コウモリ駆除で違反してはいけない法律(鳥獣保護管理法)とレッドリスト

コウモリは野生動物であり、その取り扱いには複数の法律が深く関わります。
残念ながら、すべての業者がこうした法規制を正しく理解しているとは限りません。
知らぬ間に「違法行為の依頼主」になってしまわないよう、依頼前に以下の2点を必ず押さえておきましょう。

1.鳥獣保護管理法:許可なき「捕獲・殺傷」の禁止

日本に生息するすべてのコウモリは、鳥獣保護管理法によって保護されています。

  • 原則、捕獲や殺傷は禁止: たとえ自宅の屋根裏に住み着いて被害が出ていても、許可なく殺したり捕まえたりすることは法律で禁じられており、罰則の対象となる可能性があります。
  • 「追い出し」と「侵入防止」が基本: 専門業者が行うべきなのは、コウモリを傷つけずに外へ促し、二度と入れないよう出口を塞ぐ「非致死的」な対策です。

2.レッドリスト:絶滅危惧種ではないかの確認

レッドリストは直接的な罰則を伴う法律ではありませんが、野生生物保護の観点から非常に重要です。絶滅危惧種であれば、より慎重に対策をする必要があります。

多くの種が絶滅危惧種: コウモリの多くは環境省や都道府県のレッドリストに掲載されています。また、国の絶滅危惧種と都道府県の絶滅危惧種は違う場合があります。コウモリの駆除を依頼する場合は、あなたの家にいるコウモリの種類について必ず確認しましょう。

コウモリと法律について詳しく知りたい場合は、こちらの記事をどうぞ コウモリと法律|鳥獣保護管理法・レッドリスト・天然記念物・賃貸物件での対策ガイド

かわほりプリベント代表プロフィール

山岸 淳一 (Junichi Yamagishi)

かわほりプリベント代表。

信州で生まれて、信州で育ちました。そして今は長野県の塩尻市を拠点に、コウモリや野生動物の研究をしながら、駆除対策の依頼には直接現場で対応しています。

研究の専門領域は、長野県に生息するコウモリの生態研究(特に上高地や乗鞍高原など山岳地帯の希少種コウモリ)と、コウモリや野生生物の住宅や建築物への侵入メカニズムの解析研究

SBC信越放送ラジオ「かわほり先生の生き物万歳」(毎月第4木曜16:20~)にレギュラー出演中。三度の飯よりコウモリが好き。

詳しいプロフィールはこちら

長野県のコウモリ・野生動物の駆除対策専門「かわほりプリベント」代表 山岸淳一

肩に乗ったカラスの子供と顔を見合わせる専門家の山岸淳一。コウモリ以外の野生動物とも適切に接する姿勢を表現した一枚。
コウモリのことばかり言っていますが、カラスの子供とも仲良くできます。

なぜ私がコウモリ研究と建物の仕事をしているのか、その理由

かわほり、という屋号の由来

私は野生動物が好きで、コウモリが大好きで、この仕事をしています。

かわほりプリベントの「かわほり」とは、コウモリの古い日本語の呼び名です。江戸時代までは、コウモリのことを「かわほり」「かはほり」などと呼んでいました。コウモリ(かわほり)を、予防する(プリベント)。これが私の屋号の由来です。

私はコウモリが大好きで、長野県の山岳地域で希少なコウモリの研究をして、そこから得られた生態データを住宅や建築物への侵入メカニズム解析へとつなげています。コウモリが好きだからこそ、コウモリにとっても人間にとっても、お互いに不幸にならない距離と境界線を作り直したいと思っています。

私は小さい頃、本物の職人、プロに出会ったことがある。

私がなぜ、コウモリの生態だけでなく、建物への侵入メカニズムにこだわるのか。それには理由があります。

子供のころ、もう30年ほど前のことになりますが、家の床の間の修繕に「高橋さん」という初老の大工さんが一人で直しに来ていたことがありました。今のようにリフォーム業者が数時間で作業を終わらせて帰るような時代ではなく、まだ何日も同じ大工さんが家に通ってきて一人で仕事をする、そんな時代でした。

木を切って削って釘を打つ高橋さんの姿を、私は小学校から急いで帰り、毎日興味津々に見ていました。その中で、今でも鮮明に覚えている光景があります。

工事も終わりにかかったころ、高橋さんは、削り終えた柱の表面を愛おしそうに撫でたあと、「よし、これでしっかりはまったな。もう外れるなよ」と、木へ語りかけるようにやさしく声をかけていたのです。

そのあと、3時のお茶の時間に、木材のきれっぱしで器用におもちゃの刀を作ってくれた高橋さんは、小さな私にこう言いました。「おじさんは、昔から木が好きで、切ったり作ったりすることが大好きなんだよ。お兄ちゃんも将来、大好きなことがいっぱい見つかるといいね」

子供心に、「いつか家を建てるなら、高橋さんに頼みたいな」と思ったことを覚えています。高橋さんの仕事と私の仕事、内容は違いますが、本質は同じだと思っています。私はまだ、あの高橋さんのようになりたい、いつか超えたいと思っているのです。

最後に、お客様にお伝えしたいこと

コウモリという相手は、自然界をたくましく生きる野生動物です。

私はプロとして全力を尽くし、考え得る最善の対策をあなたの家で行います。 しかし、人間とコウモリが同じ自然・同じ世界を共有している以上、すべてが人間の思い通りにコントロールできるわけではありません。

時には、ほんの少しだけお客様に「許容(がまん)」をお願いせざるを得ない場面があるかもしれません。

コウモリをむやみに殺すのではなく、人間の生活空間と野生動物との間に「適切な境界線」を引き直す。それが私の仕事です。自然の摂理として、すべてが思い通りにはならないこともあるという点だけは、どうかご理解いただきたいのです。

その上で、私が持てるすべての知識と技術を使って、最善を尽くすことをお約束します。

コウモリ駆除対策の営業エリアは、長野県、山梨県、群馬県、新潟県

長野県全域を中心に、山梨県・群馬県・新潟県の一部地域でも同じ考え方で調査と対策工事を行っています。
長野県:中信地域(松本・安曇野・木曽など)

松本市塩尻市安曇野市大町市、池田町、松川村、白馬村、小谷村、麻績村、生坂村、山形村、朝日村、筑北村、木曽町、上松町、南木曽町、木祖村、王滝村、大桑村

長野県:南信地域(諏訪・伊那・飯田など)

諏訪市岡谷市茅野市伊那市駒ヶ根市飯田市、下諏訪町、富士見町、原村、辰野町箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村、松川町、高森町、阿南町、阿智村、平谷村、根羽村、下條村、売木村、天龍村、泰阜村、喬木村、豊丘村、大鹿村

長野県:東信地域(上田・佐久・軽井沢など)

上田市東御市佐久市小諸市、坂城町、青木村、長和町、軽井沢町、御代田町、立科町、小海町、川上村、南牧村、南相木村、北相木村、佐久穂町

長野県:北信地域(長野・須坂・中野など)

長野市千曲市須坂市中野市飯山市、信濃町、小川村、飯綱町、山ノ内町、木島平村、野沢温泉村、栄村、高山村

▼ 新潟県・山梨県・岐阜県

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群馬県:北軽井沢、嬬恋村

よくある質問FAQ

Q
コウモリ駆除対策の工事期間(工期)はどれくらいかかりますか?
A

建物の規模や被害状況よって大きく変わりますが、目安としては、追い出しが不要なナイトルースト対策のみであれば1~2日。コウモリが住みついていて追い出す必要がある場合は、約2週間です。ただし、足場が必要だったり、被害が重く復旧工事が必要という場合は、1か月ほどかかることもあります。

かわほりプリベントが重視しているのは「早さ」よりも「適切なタイミングと手順」です。国際的なガイドラインでは、コウモリ専用一方通行デバイスは少なくとも5〜7日間は設置しておくことが推奨されています。コウモリの生態に配慮した追い出しや、一方通行デバイス設置期間の確保など、かわほりプリベントは、国際的なガイドラインに沿った工法を採用しています。

Q
コウモリの駆除をどんな基準にもとづいて工法や工程を組んでいるのですか?
A

日本国内の法令やレッドリストの位置づけを前提にしながら、海外の信頼できる技術資料も参考にしています。たとえば、ニューメキシコ州立大学 Cooperative Extension の「Bats in Buildings: Proper Exclusion Techniques in New Mexico(L-202)」や、スコットランド自然庁(NatureScot)の「Annex II – Excluding bats from buildings」など、コウモリ保護と建物保全の両立を目的としたガイドラインです。

これらの資料で示されている「一方通行デバイスを用いた人道的な追い出し」「繁殖期を避けたタイミングでの追い出し」といった原則を、日本の住宅事情・法制度に合わせてアレンジし、長野県の現場で検証しながら施工手順を組み立てています。

Q
コウモリのフンにはどのような特徴がありますか?
A

全体的に細く黒っぽく、長いものには「捻じれ」があるのが特徴です。コウモリは昆虫を主食としているため、フンは乾燥してパサパサしており、崩すと中にキラキラとした虫の羽や殻が混ざっているのが見えます。非常にもろく崩れやすい判別のポイントです。白いものがついていたら、それはコウモリではなく、鳥やヤモリの可能性が高いです。ちなみにコウモリのフンは、外壁、外壁の直下の地面、ベランダや玄関などで相談が多いです。

Q
コウモリが家の中(室内)に現れました。なぜですか?
A

窓から偶然迷い込んだケースは少なく、多くは「すでに天井裏や壁の中、換気口などに住み着いており、そこから生活空間へ出てきてしまった」パターンです。これは内部でコウモリが多数繁殖している「重症化」の危険なサインです。

Q
コウモリは家のどこから入ってくるのですか?
A

コウモリはわずか「7mmの隙間」があれば侵入可能です。また、屋根などの高所だけでなく、私の研究データ(学会発表)では、1m以下の低い場所にある基礎や通気口の隙間からも侵入することを確認しています。

Q
コウモリ駆除を業者に頼むと費用はどれくらいですか?
A

被害レベルによって異なります。ごく初期段階(軽度)であれば5〜10万円前後ですが、数十頭が繁殖している重度被害では30万円以上になります。また、高所作業を安全に行うための仮設足場代が別途かかるケースがあります。

Q
換気口や空調ダクトの中にもコウモリは入りますか?
A

はい、入ります。外部のガラリ(換気口)のわずかな隙間から侵入し、空調ダクトの内部をねぐらにして大量のフンを蓄積させることが多々あります。全館空調の中やお風呂場の換気扇に住み着かれると厄介です。

Q
ベランダに細長いコウモリのフンが落ちているのはなぜですか?
A

コウモリが夜間、ベランダや軒下を一時的な休憩場所(ナイトルースト)として利用していたり、外壁の通気口やエアコンダクトから壁の中へ侵入していたり、ベランダの手すり(笠木の中)の中に住み着いているなどいろいろなパターンがあります。基本的には、フンが落ちている上にコウモリがいるから、糞が落ちているのです。フンの上を見てください。なにがありますか?

Q
天井裏からガサガサと音がします。コウモリでしょうか?
A

日没後や明け方にガサガサ、パサパサという移動音がする場合、コウモリの可能性が高いです。

Q
壁の中からコウモリの鳴き声が聞こえることはありますか?
A

 はい。コウモリが壁の中や天井裏などにいる場合、「キーキー」「チッチッ」という高い鳴き声が聞こえることがあります。これも生息の明らかなサインです。

Q
コウモリが住み着くと臭いはしますか?
A

コウモリのフンや尿が蓄積すると、雨の日などに強い獣臭がするというお客様は多いですね。独特のグアノ臭というのですが、梅雨の時期にふわっと匂うという人もいます。毎回同じ場所で臭う場合は、その付近に溜まっているのでしょう。また、コウモリにとってその汚れや臭いは「安心できる場所の目印(仲間の記憶)」となるため、掃除せずに放置するとさらに仲間を呼び寄せる原因になります。

Q
コウモリによるダニ刺されなどの被害はありますか?
A

 あります。人間に吸血被害をもたらす「コウモリトコジラミ」や「コウモリマルヒメダニ」が室内に発生することがあります。吸血されると、強い痒みや赤い発疹を症状として現れます。場所は、2階寝室での被害相談が多いですね。

Q
コウモリを自分で捕獲・殺傷してもいいですか?
A

やってはいけません。日本のコウモリは「鳥獣保護管理法」で守られており、許可なき捕獲や殺傷は法律違反となります。プロは殺すのではなく、安全に外へ追い出して侵入口を塞ぐ対策を行います。

参考までに環境省のサイトをご覧ください。鳥獣保護管理法の概要ページはこちら。

Q
外壁に白い垂れたような汚れがあります。コウモリのせいですか?
A

コウモリの可能性はありますが、鳥の糞も白く汚れますので、外壁だけではコウモリのせいとは言い切れません。コウモリの場合は、汚れの直下に黒い糞が落ちていることが多いです。参考にしてください。

コウモリと人間の適切な境界線を引くために。

コウモリを知り尽くした専門家として、私が直接あなたの家に最適なコウモリ対策を設計し、実行します。せっかくやるのなら、本物の専門家に頼みたいというお客様に。

この記事の執筆者・監修者

かわほりプリベント代表 山岸淳一

山岸 淳一 (Junichi Yamagishi)

かわほりプリベント代表。長野県を拠点に、コウモリや野生動物の研究をしながら、駆除対策の依頼には直接現場で対応している。動物と人間との間に生じた曖昧な境界線を整えることが使命。研究の専門領域は、長野県に生息するコウモリの生態研究(特に上高地や乗鞍高原など山岳地帯の希少種コウモリ)と、コウモリや野生生物の住宅や建築物への侵入メカニズムの解析研究。ハウスメーカー住宅から大学病院、重要文化財、古墳まで駆除対策の実績多数。SBC信越放送ラジオ「かわほり先生の生き物万歳」(毎月第4木曜)にレギュラー出演中。三度の飯よりコウモリが好き。